桜川の宿「見晴らしの丘　真壁　うり坊」　眼下に広がる重伝建の町並み　地元食材ふんだん　サイクリストにやさしい宿

茨城県桜川市は旅館やホテルが少ないと言われることがあります。絶対数はそうかもしれません。でも質にこだわれば、隠れ家のようないい宿があります。今回は旅館（ホテル）「見晴らしの丘　真壁　うり坊」を紹介します。

「見晴らしの丘　真壁　うり坊」は2016年10月、真壁城跡に近い桜川市真壁町桜井にオープンしました。間もなく9周年を迎えます。

名称の「うり坊」は、戦国時代にこの地を治めた真壁氏の旗指物はたさしものである「イノシシ」から取っています。

セールスポイントは、清潔感漂う明るく機能的な部屋、地元食材を使ったおいしい食事、ゆったりくつろげる大浴場…などたくさんあります。

素泊まり4000円から

部屋は洋室（14畳、10畳、8畳）と和室（2人から）があり、素泊まりで1人4000円～8000円、2食付きで1人11000円～15000円。夕食なし朝食のみのプランもあります（1人5500円～11000円）。金土曜と祝日の前日は＋500円、1人のみの利用は＋2000円になります。

茨城県で唯一の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている桜川市真壁町の町並みを見下ろす高台にあり、敷地や部屋からの眺めは抜群です。

ランチも楽しめる

食事は1階のレストラン「山芋の多い料理店」で。宿泊者の夕食は洋食コースや鍋コース（2人から）があり、ランチも水～日曜の午前11時～午後2時半（ラストオーダー午後2時）に営業しています。

ランチは地元の自然薯じねんじょ、ヤマトイモ、長イモを使った「うりの山芋定食」、豚肉のうまみたっぷりの「パーコー定食」、チーズをトッピングした「オムナポリタン」ほか豊富なメニューの中から選ぶことができます。

「うり坊」オーナーの添野俊男さんは「将来はジビエ料理をやりたい」と、新たな名物の提供に意欲を示しています。

地下にある風呂は男女ともに大浴場1カ所ながら、地元特産の真壁石を活用していて、ゆったりとくつろぐことができます。宿泊予約が入っている日は日帰り入浴（500円）にも対応しています。

サイクリストにもお薦め

「サイクリストにやさしい宿」を売りの一つにしており、本館に隣接する別館はサイクリスト向け。館内に自転車を持ち込むことができ、自転車の整備スペース、シャワールーム、ロッカーなどがあるサイクルステーションが備えられていて、茨城県の「サイクリストにやさしい宿」に認定されています。

桜川市はつくば霞ケ浦りんりんロードの発着地でもあり、「うり坊」を拠点にさまざまなサイクリングプランを組むことができます。

添野オーナーは「家族連れ、ご年配の方、サイクリスト、そして学生のスポーツ合宿などさまざまな方々の宿泊等に対応します。ぜひお越しいただき、桜川市の、真壁町の素晴らしさを体感していただきたい」と話しています。