筑西の「ちくせい花火」を1.5倍楽しもう！〈下〉　10月19日　「伸びしろ無限」、エンタメ追求で今後も進化

茨城県筑西市の「道の駅グランテラス筑西」周辺で10月19日（土）に行われる「ちくせい花火大会2024」の楽しみ方、今回はその〈下〉になります。

筑西の「ちくせい花火」を1.5倍楽しもう！〈上〉はこちら

当日は、森煙火工場（筑西市）、山﨑煙火製造所（つくば市）、野村花火工業（水戸市）の花火師たちが、精魂込めて製作した珠玉の花火を打ち上げ、筑西の秋の夜空を鮮やかに焦がします。

「ちくせい花火大会2024」のプログラム

七色の橋

森煙火工場は創業以来半世紀にわたり数々の花火大会で活躍する、地元筑西市が誇る花火会社です。土浦全国花火競技大会では、通商産業大臣賞（現在の内閣総理大臣賞）の受賞やスターマインの部優勝など実績豊富で、土浦では毎回、競技の基準となる標準審査玉を打ち上げています。
今回は、筑西市出身のアーティストの曲で七色の橋を描きます。

昨年の「ちくせい花火大会」より3社の花火（筑西市提供）

情熱の名品

山﨑煙火製造所は操業から120年を超える老舗花火会社で、土浦全国花火競技大会や大曲（秋田県大仙市）の全国花火競技大会競技大会で内閣総理大臣賞を受賞するなど、輝かしい成績を残しています。山﨑智弘社長は若手育成をモットーに掲げ、常に技術向上を目指しています。ひらめきの選曲とともに魂のこもった情熱の作品に没入しましょう。

世界一の技術力

野村花火工業は創業150年を迎える全国屈指の老舗花火会社です。土浦で12回、大曲で9回、合計21回の内閣総理大臣賞を受賞、野村ブルーと評される落ち着いた青の輝きや究極の技といわれる五重芯菊の完成度の高さは、世界一の技術力といっても過言ではありません。卓越した技術で描く繊細で情感豊かな野村ワールドで、明日も元気になること間違いなしです。

グランドフィナーレ

日本煙火協会茨城地区会として互いを熟知した3社共同のプログラムになります。最大幅400メートル、3カ所から打ち上げられる大パノラマを満喫しましょう。エンディング定番の錦冠菊にしきかむろぎくの乱れ打ちは、通常の2倍に増量、想像するだけで泣いてしまいそうです。

リピーター増やしたい

全国各地の人気花火大会はほぼ鑑賞済みという、筑西市商工観光課の信田しだ有哉さんは、「観覧席のある道の駅は、ショップやトイレ、休憩施設などインフラ施設が整い、花火会場として最適な環境と言えます。敷地拡張の計画もあることから、観覧席を増席し、来年も来たいと思っていただけるよう、さらにエンターテインメント性を高めていきたい。伸びしろ無限の花火大会です」と胸を張ります。真っすぐな花火愛と地元愛あふれる信田さんに、心からエールを送ります。

「ちくせい花火大会」の観覧席＝筑西市川澄

マナー順守を

最後に、屋台やトイレに行くのに席を立つ場合は、プログラムの合間にするとかほかの観客の視界を遮らないようにするなど配慮が必要です。花火を背景に記念写真を撮りたい場合は、誰の邪魔にもならない場所でお願いします。どうか60分間、花火を見ることに集中させてください。

それから、お酒を飲み過ぎてトイレに並び、花火師さんの傑作を見逃してしまうなんてもったいなさ過ぎますよ。

昨年の「ちくせい花火大会」より（筑西市提供）

直前特集と生中継

ケーブルテレビ結城・筑西は「特別番組／花火鑑賞士による花火の見方講座～ちくせい花火大会2023を振り返りながら」を10月14日（月）～18日（金）午後10時から放送します。花火鑑賞士の小島健一（筑西市在住）さん、海老沢聡美アナウンサーと私小泉の3人が花火の種類や打ち上げの仕組みなど花火の魅力や楽しみ方を解説します。

さらに大会当日の午後4時から同8時ごろまで、私小泉の解説を交えながら大会の模様を生中継します。YouTubeでの生配信も予定しています。ぜひご視聴ください。