元の情熱が刻まれた歴史を体感。古河一高ゆかりの品々が並ぶ記念展、古河街角美術館で開催



会場入り口に展示された「古河商業学校建設ノ碑」の拓本(右)=古河市中央町 イベント
会場入り口に展示された「古河商業学校建設ノ碑」の拓本(右)=古河市中央町

茨城県古河市旭町にある県立古河一高が、2026年で創立100周年を迎えました。これを記念した企画展「古河一高創立100周年記念 -古河一のコレクション-」が、古河市中央町の「古河街角美術館」で開催されています。

古河一高は、かつて旧古河町立の商業学校として産声を上げました。今回の展示では、県立校の設置を願った当時の人々の熱い思いや、スポーツの強豪校として全国にその名を知らしめた輝かしい歴史など、同校ゆかりの品々計30点が公開されています。

高さ3.6メートル!迫力の巨大拓本が伝える「地域の願い」

会場でひときわ目を引くのが、同校のグラウンド入り口に立つ「古河商業学校建設ノ碑」の拓本です。高さ約3.6メートル、幅約1.5メートルという原寸大のサイズは圧倒的な存在感を放っています。

この石碑は、1928年に建てられたもの。当時、隣の境町との誘致合戦に敗れ、県立学校の設置が叶わなかった古河町民が、「いつか必ず県立に」という悲願を込めて町立学校を設立した経緯がつづられています。専門家の手によって取られたこの拓本からは、当時の人々の並々ならぬ情熱と無念、そして未来への決意が伝わってくるようです。

全国制覇の興奮再び。サッカー・バレーの記念品も

古河一高といえば、部活動の活躍を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。会場には、1978年度・80年度の全国高校サッカー選手権優勝や、74年度の全国高校バレー選抜優勝を記念した石碑の拓本も展示されています。

「覇」の文字が大きく刻まれた拓本の傍らには、当時の優勝カップや写真パネルも並びます。市民が熱狂したあの日の記憶が鮮やかに蘇る展示内容となっています。

1978年度全国高校サッカー選手権大会の優勝盾や記念品=古河市中央町

1978年度全国高校サッカー選手権大会の優勝盾や記念品=古河市中央町

所蔵の芸術作品も特別公開

スポーツだけでなく、文化的な側面も見逃せません。篆刻てんこく家の生井子華や詩人の粕谷栄市さんなど、同校が所蔵する古河市ゆかりの芸術家たちの貴重な作品も並びます。

学芸員の印出隆之さんは「いずれも地域に残すべき貴重な資料です。普段はなかなか目にすることができない品ばかりですので、ぜひこの機会に足を運んでほしい」と話しています。

古河一高創立100周年記念 -古河一のコレクション-
場所:古河街角美術館
住所:茨城県古河市中央町2-6-60
開催期間:2026年11月23日(月・祝)まで
入館料:無料
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、10月13日、23日、11月4日
問い合わせ:0280-22-5911

古河一高の歩みは、まさに古河の街の歴史そのもの。卒業生の方はもちろん、地域にお住まいの方も、100年の時を刻んだ品々を眺めながら、街の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


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