師走の穏やかな昼下がり、とりぷれ取材からの帰り道に、名前の可愛いベーカリーカフェを見つけたので立ち寄ってみました。
ワンコインのプレートランチ
庭には大きな木、その脇に小さなお店。筆者はこのようなたたずまいに引かれます。
店名は「スプーンおばさん」。ノルウェーの童話作家アルフ・プリョイセンが書いた物語と同じ店名です。
中に入ると「いらっしゃい」という声がかかります。でも姿が見えません。本当にスプーンおばさんがいるのかと思い店内を見渡します。
店の奥から姿を現したのは店長の中川賀代子さん。笑顔が素敵で本当にスプーンおばさんのようです。
昼ごはんを食べたばかりなのでコーヒーを注文すると、「ランチプレートの方がいいですよ。お好きなパンを2つ選んでください」と薦められました。
テーブルの上にはパンがあります。調理パン、クリームパン、あんパン、豆パン、チーズパン、ウィンナーパンなどなどバラエティー豊か。しかも120円という良心的な価格です。
ウィンナーパンと調理パンを選んで待っていると、プレートが運ばれてきて、そこに選んだパンを置いてランチプレートが完成しました。
パン2つ、細麺のパスタ、ゼリー、コーヒーで500円。こんなに安いランチプレートは初めてです。
パスタとゼリーはいただきましたが、さすがにパンは食べられず、持ち帰りました。
心温まる「スプーンおばさん」との時間
コーヒーをいただきながら中川さんとお話させていただきました。
中川さんは旧関城町(現・筑西市)で長年に渡りボランティア活動をしてきました。自分のお店を持ち皆さんが集える場所をつくりたいと、14年前にベーカリーカフェを始めたそうです。
添加物を一切使わないパンは、大量調理が難しいためなくなったら終わりということです。
「みんなとボランティア活動したりお茶を飲んだりと、楽しい時間を過ごしたい」と笑顔で話す中川さん。偶然立ち寄ったお店でしたが、「筑西市のスプーンおばさん」と過ごすひと時は穏やかで心温まるものでした。
所在地:茨城県筑西市藤ケ谷1083-2
電話:090-9368-0438
営業時間:午前8時~午後5時(日・月曜定休)※パンは売り切れ次第終了