「自分にできること」模索
環境負荷低減に向けた生産者の取り組みを支援する認定制度「いばらきみどり認定」。関養鶏場(茨城県古河市女沼)の関勝美さん(72)が、県内の畜産業として初めて認定を受けました。関さんは「地球温暖化対策は畜産業でも関係がある。畜産分野で取り組みが増え、消費者にも分かってもらえたら」と期待しています。
関さんは妻、長男と家族経営しています。採卵鶏約3800羽を飼育し、卵を生産、販売しています。地球温暖化が進む中、以前から「畜産業に携わる自分にできることは何か」を模索し続けてきました。

改善飼料で飼育された鶏から採卵した、関養鶏場の「関匠卵」
生産量変えずに環境保護へ
2021年からは、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構、茨城県つくば市)と試験的に、餌の中に含まれるCP(クルード・プロテイン)の成分を2%落とすことで、地球温暖化に影響を与える鶏ふん尿に含まれる一酸化二窒素とアンモニアの減少に努めてきました。

関さんが使用する改善飼料
こうした取り組みが今回の認定につながりました。環境負荷低減の事業計画では、アミノ酸バランス改善飼料を与えることで、生産量を変えずに環境保護へつなげます。実施期間は2025年11月~30年11月の5年間です。
具体的には、改善飼料を年間80トン与えます。対象の羽数は2000羽まで徐々に広げていきます。
「消費者の理解が進めば、できれば全羽対象にしていきたい」と関さんは先を見据えます。一方で「いきなり飼料を切り替えると、ニワトリの負担になる」と、課題も感じています。

改善飼料で飼育された卵は2026年3月後半から少しずつ出荷していく予定で、ポップを作成しPRしていきたい考えです。道の駅「まくらがの里こが」(古河市)「ごか」(五霞町)「さかい」(境町)、古河市のふるさと納税などで販売します。
茨城県によりますと、県内の畜産業者は981戸(25年2月現在)あり、いばらきみどり認定を受けたのは関さんが初めて。認定者は計660人おり、そのうち9割以上が農業者。林業が1人、畜産業が1人となっています。
