茨城県下妻市役所で、外国籍の住民や耳の不自由な方がよりスムーズに市政サービスを利用できるよう、画期的な「同時翻訳機」の導入と新たな相談窓口の設置が行われました。
地域の共生社会に向けた、下妻市の新しい取り組みをご紹介します。
顔を見ながら対話できる!透明ディスプレイの翻訳機
今回導入された同時翻訳機は、話した言葉がリアルタイムで翻訳され、透明なディスプレイ(縦20センチ、横35センチ)に文字として表示される仕組みです。
最大の特長は、「相手の顔を見ながら会話ができる」こと。従来のスマートフォンの入力による翻訳とは異なり、透明なボード越しに表情を確認しながら話せるため、より温かみのあるコミュニケーションが可能になりました。
このデバイスは120言語に対応しており、外国籍の方だけでなく、聴覚障害のある方や、言葉が聞き取りづらい高齢者の方への案内にも活用されています。
設置場所と新しい相談窓口
翻訳機は、特に相談業務の多い以下の3カ所の窓口に設置されました。
- 企画課(新設された外国人相談窓口)
- 子育て支援課
- 収納課
あわせて企画課に新設された「外国人相談窓口」では、行政手続きのサポートだけでなく、日常生活での困りごとや、日本語学習に関する情報提供など、生活全般の相談を幅広く受け付けています。
多文化共生が進む下妻市
下妻市は茨城県内でも外国籍住民の割合が高い自治体の一つです。2026年5月1日現在、市人口の8.7%にあたる3,597人の外国籍住民が暮らしており、国籍はベトナム、インドネシア、フィリピンなど多岐にわたります。
市役所ではこれまで、職員がスマートフォンで翻訳したり、通訳ができる知人が同行したりして対応してきましたが、今回のシステム導入により、窓口の利便性が大幅に向上することが期待されています。
市の担当者は「翻訳機を活用することで、行政サービスの手続きだけでなく、地域のルールや価値観の違いなども丁寧に伝えていきたい」と話しています。言葉の壁を越えた、誰もが暮らしやすい街づくりが進んでいます。
