着物の伝統美と現代アートが出会う企画展「着る芸術 描く芸術 奥順着物美人画展」が11月7日(土)から、茨城県結城市で開催されます。本場結城紬の製造・販売を手掛ける老舗「奥順」と、栃木県小山市の「Aircraft Carrier」が共催。結城紬に魅了された3人のアーティストが、新たな美の世界を表現します。
気鋭の画家3人が描く着物美人
明治40年(1907年)創業の本場結城紬の産地製造問屋「奥順」にあるギャラリーを会場に、11月7日(土)から11月22日(日)まで開かれる「着る芸術 描く芸術 奥順着物美人画展」。
11月14日(土)~11月15日(日)に結城市北部市街地一帯で開催される「きものday結城」に合わせて企画されました。

参加するアーティストは、narcolepsy(ナルコレプシー)、中西麻莉子さん、後藤まどかさんの3人。実際に奥順を訪れ、結城紬の反物を手に取りながら作品に描く着物や帯を選びました。
着物の意匠や素材からインスピレーションを受け、それぞれの感性で生み出した作品を展示。さらに、その表現を取り入れた反物や帯、帯紐なども販売します。
各アーティストのグッズや、Instagram掲載作品も購入可能です。作品を鑑賞するだけでなく、気に入ったアイテムを手に取る楽しみも。
期間中はアーティストが不定期で在廊予定です。
伝統工芸を次世代へ「残せ!」
今回の企画展のテーマは「消すなっ、残せ!」。強い印象を与えるこの言葉は、伝統を受け継いできた人たちの胸の内にある、切実な思いや揺るぎない決意を表しているようです。
日本を代表する伝統的な絹織物の一つで、2010年にはユネスコ無形文化遺産にも登録された本場結城紬。
県境をまたいで結城市と小山市を中心とするエリアで生産されてきましたが、ライフスタイルの洋風化や後継者不足などによって苦しい状況に置かれていることも事実です。

温かみのある風合いの結城紬
だからこそ、古くから受け継がれてきた技術や職人の思いを次世代へつなぐために、産地では新たなチャレンジが生まれています。
守るべきものは守り、変えるべきものは変えていく。そんな柔軟な発想は、着物になじみのなかった人にとっても、その魅力に触れるきっかけとなりそうです。

伝統を感じさせる会場の奥順
伝統と現代の感性が重なり合うことで生まれる新たな表現。伝統工芸のこれからを考えるきっかけにもなる企画展を、ぜひ会場で体感してみてください。
期日:2026年11月7日(土)~11月22日(日)
時間:平日-10:00~16:00(最終入館15:30)、土日祝日-10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:火・水曜日 ※つむぎの館休館日の16日も開場
入場料:無料
会場:奥順ギャラリー(茨城県結城市結城12-2)
Instagram:Aircraft Carrier(@aircraft_carrier_est2022)
