群馬県太田市の浦野和代さん(43)は、ニューボーンフォト「STUDIO KUU(スタジオ クー)」を運営しています。
「ニューボーンフォト」とは生後2週間ごろまでの「新生児期」の姿を写真に残すこと。欧米では祖父母などに報告するために撮影する習慣があります。最近、日本でも人気になり、インスタグラムなどのSNSで写真を見かけるようになりました。
赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいたころの状態に近いため、胎内にいたときのようなポーズを写真に収めることができます。すやすやと眠っている時間が長くこの時期にしかない体のやわらかさ、表情があります。
浦野さんは、かつてブライダル関連の仕事をしていた時に写真に興味を抱き、学ぶうちにニューボーンフォトに出合い、その魅力にとりつかれてしまいました。写真の技術や知識に加え、助産婦さんからも新生児に関する知識を学びました。新生児に接するには、さまざまな配慮をし、また、産後間もない母親への声かけにも気を配ります。
5年ほど前からニューボーンフォトグラファーとしての道を進みはじめ、3年前には専門のスタジオ「STUDIO KUU」を建てました。漆喰の白い壁面とやさしい自然光の中、シンプルなスタイリングで赤ちゃんのかわいさを引き出します。一瞬の笑みやあくびなど、ちょっとした表情の変化を捉えます。浦野さんは「愛おしい想いをいつまでも感じられるような特別な時間を残すお手伝いをしています。何より私自身がとても幸せな気持ちにさせてもらっています」と話していました。
生まれたばかりの輝く命の写真は、見る人すべてを幸せにしてくれます。赤ちゃんが大人になったときにも、大切な宝物になるに違いありません。
ニューボーンフォトを撮影した赤ちゃんに限り、その後のアニバーサリーや七五三の撮影も受けています。