ミカンのおいしい季節になりました。茨城県桜川市にも味のいいミカンの産地があります。筑波山の西斜面に広がる酒寄地区です。
筑波山の豊かな恵み
ミカンは暖かい地方で栽培されていると思われますが、桜川市酒寄地区では昭和20年代から育てられてきました。
これには筑波山が大きく影響しています。筑波山の中腹、標高200メートルから300メートルあたりは斜面温暖帯と言われ、気流によって冷たい空気が山裾に下りるため、霜が降るような冷え込みはありません。この斜面温暖帯を利用して温州ミカン作りが始まりました。
いざ出陣! ミカン狩り
爽やかな秋晴れの日に「光農園」におじゃましました。
ミカン狩り代(500円)を支払い、籠とはさみを持って園内へ。中はミカン食べ放題。持ち帰る時に1キログラム300円の料金がかかります。
さあ、幾つ食べられるか意気込んで出陣です。
出陣する前に、今年はなりが悪いとミカン園の方に言われましたが、日当たりの良い場所にはたわわに実っていました。
毎年来ているという女性グループと一緒になり、青空の下、童心に返ってにぎやかにミカン狩りです。
おいしそうなミカンを見つけては収穫し口の中へ。甘酸っぱい味が喉を通りますが、さすがに8個食べたところで限界です。残りはお土産にして持ち帰りました。
シーズンは11月下旬まで お早めに
最後に酒寄みかん組合長を務める酒寄一郎さんに話を伺いました。
「酒寄みかんはただ甘いだけでなく程よい酸味があり、味の濃さが自慢です。去年なりすぎたのと、この夏の気温が高すぎたのとで、今年はなりがあまりよくありませんが、11月下旬まではミカン狩りを楽しめると思います」と笑顔で話してくれました。
週末は家族連れなどでにぎわい、最近は外国の方も多く来るようになったそうです。
行楽の秋真っ盛り。筑波山観光の一環として「酒寄みかん」を味わってみてはいかがでしょう。
住所:桜川市真壁町酒寄
電話:0296-54-4435(酒寄一郎組合長)