茨城県は、関東地方では千葉県に次いでハクチョウが多く飛来し、オオハクチョウは最多となっています(2024年1月環境省調査)。
とりぷれエリアへの飛来は少ないのですが、桜川市や下妻市などに実績があり、今季もJR水戸線羽黒駅から徒歩約10分、桜川市友部の桝箕ケ池に少数ですが飛来、越冬しています。

ハクチョウが飛来し越冬する桝箕ケ池=桜川市友部

桝箕ケ池に隣接して整備されている「桜川市ますみ公園」=桜川市友部

桜川市の桝箕ケ池で越冬しているオオハクチョウ
取材日は12月17日。取材時には6羽いました。体のサイズ、くちばしの黄色の部分が大きいことからオオハクチョウと思われます。

桝箕ケ池で越冬しているオオハクチョウ。コハクチョウより体が大きく、くちばしの黄色の部分が大きい
成鳥2羽と、体色がグレーっぽく、くちばしの色も白っぽい、幼鳥4羽です。
時々「コー」と鳴きながら、水面を優雅に泳いだり、岸辺で羽繕いしたりしています。餌を探しに飛び立って、いなくなる時間帯もあるようです。

桝箕ケ池で越冬しているハクチョウの一団=桜川市友部

桝箕ケ池を優雅に泳ぐオオハクチョウ=桜川市友部
地元の方によりますと、桝箕ケ池にオオハクチョウが飛来するようになったのは2001年ごろということです。近隣の方たちが餌を与えるようになり、飛来数も増えて、100羽くらいになったシーズンもあったそうです。
近年は少なくなったということです。
餌付けしていたことがあるからでしょうか、池のほとりに立つとオオハクチョウたちが寄ってきます。
マガモやキンクロハジロ、ヒドリガモなどカモ類を観察することもできます。

桝箕ケ池ではマガモやキンクロハジロ、ヒドリガモなどのカモ類を観察することができます(写真はマガモのオス)

桝箕ケ池を泳ぐキンクロハジロ
桝箕ケ池のほとりには、マナーを守って観察するよう呼びかける看板が設置されています。

マナーを守って観察するよう呼びかける看板=桜川市友部
桜川市内では、JR水戸線の大和駅に近い大池にも飛来の実績があります。
ハクチョウはシベリアやオホーツク海沿岸で繁殖し、秋から冬にかけて日本などに飛来、北海道や本州の湖沼・河川などで過ごします。