桜の花が開き、行楽を楽しめる季節になりました。心地良い春風に誘われ、関東鉄道常総線のサイクルトレインを活用しながら、名所旧跡や商店街などを自転車で回ってみました。
輪行バッグなどに入れずに自転車をそのまま持ち込むことができる列車がサイクルトレインです。サイクルイベントとして期日を設定して対応する鉄道会社が多いのですが、常総線は平日休日を問いません。持ち込みは無料です。
持ち込める区間は大田郷駅から水海道駅まで、時間は午前9時30分から午後2時30分まで。関東鉄道によりますと、滅多にありませんが、混雑しているときは持ち込めない場合もあるそうです。
「とりぷれ」エリア内の大田郷、黒子、騰波ノ江、大宝、下妻、宗道の各駅には、常総線利用者が無料で駐車できるパーク&ライドが整備されているため、駅まで車で来て自転車を持ち込むことができるのでとても便利です。
大田郷から乗車、下妻で下車 チャリで気ままに
筆者は大田郷駅まで車で行き、駐車場で自転車を組み立てて、ホームで常総線を待ちます。自転車は折り畳みタイプで12インチ。これまでは折り畳んで輪行バッグに入れて持ち込んでいましたが、自転車のまま持ち込むのは初めてです。
午前10時2分、定刻に到着した取手駅行き列車に自転車を持って乗り込むと、運転士さんに「固定ベルトを持っていますか」と聞かれました。うっかり忘れてしまったことを告げると、ありがたいことに貸してくれました。自転車を持ち込む場合は必要となりますのでご注意を。自転車を置くスペースは車両前方降車口そばにあり、手すりにしっかりと固定しました。
常総線は重厚なディーゼル音を響かせつつ豊かな田園風景の中を快調に走ります。車窓から筑波山の美しい姿が望めます。それらを楽しんでいるうちに午前10時25分、下妻駅に到着。ここでサイクルトレインを下車します。
今回は、下妻駅から自転車をこぎながら線路に沿って大田郷駅まで戻りました。途中、いろいろな所に立ち寄って、まち歩きとそこに暮らす人たちとの交流を楽しみました。その模様は次回以降に紹介します。
春休みに親子でサイクルトレイン、「チャリ散歩」などいかがでしょうか。
サイクルトレイン: https://www.kantetsu.co.jp/train/cycletrain