岡本太郎現代芸術賞の最高賞、岡本太郎賞を歴代最年少で受けた画家、大西茅布さん(23)=東海村在住=の個展「大西茅布 藝大巨大作品展」が、茨城県筑西市大塚の廣澤美術館つくは野館で開かれています。大学時代に制作した油彩画を中心に12点がそろい、多彩な色が広がる大作に圧倒されます。
大西さんは大阪府生まれ。9歳ごろに絵画を学び始め、小学6年で独立展に入選しました。高校3年だった18歳の時、若手の登竜門とされる岡本太郎賞に輝きました。東京芸術大に進み、個展を重ねてきますた。
会場には巨大な作品が壁や床を埋め尽くすようにずらりと並びます。その一つ「トラウマ・トロイメライ」(縦2.2メートル、横33メートル)は、「トラウマ(心的外傷)的に地味に思い浮かべた情景を切り貼りした」(大西さん)。池袋のファストフード店に集まる疲れた客や渋谷で踊るダンサー、新宿のネズミなどの描写が目を引きます。
「私は絵を絵を描いていた」(縦4メートル、横10メートル)は、夢で見た内容を日記に書き留める中で作品に仕上げました。ほかにも東日本大震災やパレスチナ自治区ガザなどを主題に描いた力作がそろいます。
大西さんは大学時代について「巨大作品を作るのに適した環境だった」と説明。来場者に向け「映画を見るように椅子に座り、しっかりと作品を見るといろんな見方ができる」と語っています。

建物と巨石、庭園が見事に融合した廣澤美術館=筑西市大塚
会期は2026年4月5日(日)まで。問い合わせは廣澤美術館☎0296-45-6228。
