みどり市

星野富弘さんは果物も描いていました 「やさしいこころになるかもしれない」特別展 富弘美術館(群馬・みどり市)



4月に亡くなったみどり市出身の詩画作家、星野富弘さんの作品を展示する同市の「富弘美術館」で9月1日まで特別展「いのちのゆりかご」が開催されています。

星野さんは、草花だけではなく、果物も多く描いてきました。その実で種を守り育て、動物や鳥たちに実を食べさせ遠くへ運んでもらう果物は、星野さんにとってゆりかごのようにいのちを守り育てる存在でした。

「桃」(1989年)

本展は、「あけび」(1988年)、「ぶどう」(1999年)、「桃」(1989年)など、夏の代表作や近作を含む約70点を紹介しています。

星野さんは1946年、群馬県勢多郡東村(現みどり市東町)に生まれました。群馬大教育学部を卒業し、中学校の教諭になりますが、クラブ活動の指導中に頸椎を損傷し、手足の自由を失います。入院中に口に筆を加えて文字や絵を描き始めたことをきっかけに、創作活動を始めました。優しい水彩画の草花などの絵と思いを綴った詩が描かれた星野さんの「詩画」作品は多くの人の心を打ち、国内外で展示会が開催されています。4月28日、呼吸不全のため、78歳で亡くなりました。

富弘美術館は、1991年、草木湖畔に開館しました。四季折々の草木湖の景色が楽しめるカフェや、星野さんの書籍や関連グッズを販売するミュージアムショップを併設しています。

特別展「いのちのゆりかご」
日時:~9月1日 午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)、期間中無休
会場:富弘美術館(みどり市東町草木86)
入館料:大人520円、小中学生310円
問い合わせ:0277-95-6333

特別展期間中、イベントを開催しています
「荒川洋フルートコンサート~想いは空をこえて~」 6月29日午後1時半~
「ギャラリートーク」 7月13日、8月10日、午後2時~2時20分
「クイズラリー」 7月13日~8月25日、午前10時~午後4時
「季節の朗読会」 7月20日①午前11時半~②午後1時半~
「折り紙教室、缶バッジづくり」 7月20日、8月17日、午後1時半~3時半
「定期朗読会」 7月27日、8月24日、①午前11時~②午後0時半~


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