茨城県桜川市で7月に開催されたイベント「まかべ日和」で偶然知った「May Jin 香母ショップ」。加波山の麓、桜川市真壁町長岡に店舗があると聞いたので訪ねてみました。
「May Jin 香母ショップ」は2019年にオープン。自然食品、自然栽培(無農薬・無肥料)の野菜、環境にやさしい洗剤などを販売しています。
空き家を購入しリフォームしたため、ちょっと見には住宅そのもので、看板がないと通り過ぎてしまいます。
開店したきっかけは
店には玄関脇のテラスから入ります。小ぢんまりした店内には、野菜や自然食品、洗剤などがたくさん並んでいます。
店を始めた理由を店長の稲瀬史子さんと営業担当の小泉和子さんに伺いました。
「きっかけは水です。水は命に欠かせないもの。台所から流した洗剤は川や海の水を汚して環境汚染につながります。きれいな水の環境を守り、子どもたちを健康に育てたいと思ったのが活動の始まりです」と稲瀬さん。
「それから食の安全について学ぶ機会があり、農薬や化学肥料を使わない自然栽培の米や野菜の味わいに感動して、家族の健康を守りたいと願う主婦仲間でお店を立ち上げました」と小泉さんが振り返ります。
自然栽培の米と野菜、その味は
話を伺いながら、小豆の入った「発芽酵素玄米ごはん」をいただきました。
玄米というと食べづらいというイメージがありますが、「発芽酵素玄米ごはん」は赤飯のようなおいしさです。しかもビタミンが豊富で、抗酸化力があり免疫力を高めるビタミンEは白米の72倍もあるそうです。
帰りがけにこの時期お薦めのナスも購入し、家で調理して食べてみました。調味料は一切使わずシンプルに焼いただけですが、自然栽培のナスは味が濃く、とろけるような甘さがあります。
後日、野菜を購入に再訪すると、「健康は失って初めてその大切に気付きますが、自然栽培の米や野菜は健康の源になります。店には健康相談に来るお客さんもいます。健康についてのセミナーやワークショップも定期的に開いていますので、気軽にお越しください」と稲瀬さんが呼び掛けてくれました。
最後に店名「May Jin 香母ショップ」について。「May 」はマイと読み「米」の意味。「Jin」は感動した自然栽培のニンジンの「ジン」。そして「香母」は加波山のふもとということで「かば」としたそうです。
店名にも思いのこもった素敵な店でした。