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40年で値上げは一度だけ!? 足利市にあったレトロすぎる売店「ひこまや」《昭和レトロ探訪》



令和に入り、気がつけば2時代前となった昭和の時代。ここ数年、レトロな雰囲気が受け、若者を中心に昭和ブームが到来しています。昭和を色濃く感じる“観光遺産”と言うべきスポットなどを紹介します。ノスタルジーに浸りながら、今よりちょっと不便、でも愛すべき昭和を楽しんでください。

鑁阿ばんな寺の西門と本堂の間に立つ、およそ75年続く小さな売店。店先には「ハトマメ」や「こいのえさ」、子どものおもちゃが並びます。「いもふらい」や「やきそば」などの軽食、夏は「かき氷」、冬は「おでん」が人気です。

ハトマメや子どものおもちゃが並ぶ店先。七五三のシーズンには宇都宮の石川製菓の千歳あめを販売

4代目店主の長島紀子さん(72)と、元板前で夜は鑁阿寺近くで居酒屋を営む夫の勝さん(69)が、夫婦で切り盛りしています。

40年前、結婚を機に売店の仕事を始めたという勝さん。「店は当時とほとんど変わっていない。値上げも1回しただけ」と話します。

4代目店主の長島紀子さん(左)と勝さん夫妻

会計がしやすいよう軽食の値段はほぼ400円で統一。紀子さんは「難しいことは考えない」と笑顔できっぱり言い切ります。

ひこまや
住所:栃木県足利市家富町2220
営業時間:10:30~17:00(日によって11:00~15:00)
定休日:月曜日
駐車場:観光駐車場あり

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