約25ヘクタールの広大な敷地に約1600本のハナモモが咲き誇る「第48回古河桃まつり」が3月16日から31日まで、同市鴻巣の古河公方公園(古河総合公園)で開かれます。古河市観光協会が主催。開花情報は桃まつり公式ホームページと観光大使「古河桃むすめ」のX(旧ツイッター)で随時発信されます。入園無料。
桃林は、江戸幕府の大老を務めた古河藩主・土井利勝(1573~1644年)が、成長の早い桃の栽培を人々に奨励し、その実を食料として、幹枝はまきとして利用させたのが由来です。1975年に同公園が開園した際に、観賞用のハナモモが植樹されました。
公園には、園内の約9割を占める早咲き品種「矢口」をはじめ、1本の木に紅白の花が咲く「源平」、透き通るような純白の花が特徴の「寒白」、「寿星桃」「菊桃」「照手」のハナモモ6種類が植えられています。例年3月初旬ごろから4月中旬ごろまで観光客や市民らの目を楽しませてくれます。メインとなる「矢口」は咲き始まっており、古河市観光協会は「16~20日ごろに見頃を迎えそう」と予想しています。
まつりをPRしようと、観光大使「古河桃むすめ」らが2月19日、首相官邸を訪れ、岸田文雄首相に桃の花を贈りました。
まつりは、コロナ禍前は約17万人、昨年は約12万人の来場客でにぎわいました。毎年、歌謡ショーや大道芸、郷土芸能がステージで披露されるほか、野だてや熱気球搭乗、人力車などの体験イベント、フナの甘露煮や地酒などの特産品販売も行われています。