「結いロール」全国金賞 障害者パン作り大会 結城のベーカリー「ばくtoPan」 市長に報告「頑張り認められた」



「アーモンド香るフルーツたっぷり結いロール」 グルメ
「アーモンド香るフルーツたっぷり結いロール」

障害者が作るパンの日本一を決める「チャレンジドカップ2025」金賞に輝いた、茨城県結城市の障害福祉施設「あすなろ園」が運営するベーカリー「ばくtoPan」(ばくとぱん)の管理者らが2025年9月8日、結城市役所を訪ね、小林栄市長に結果を報告しました。快挙に「頑張りが認められてうれしい」と喜びを語りました。

金賞を受賞したパンを手に、小林栄市長らと記念撮影する「ばくtoPan」関係者ら=結城市役所

金賞を受賞したパンを手に、小林栄市長らと記念撮影する「ばくtoPan」関係者ら=結城市役所

受賞したのは、発酵バター使用のデニッシュ生地が特徴の「アーモンド香るフルーツたっぷり結いロール」。同店の職員、山野佳代子さん(54)と利用者3人の「なかよしチームばく」が手がけました。助け合う気持ちをパンに込め「結いロール」と名付けたといいます。

「チャレンジドカップ2025」は神奈川県のNPO法人が主催。パンの関係者を中心に、障害者が働くことを通して技術を高め合い、生きがいづくりにつなげてもらおうと03年に始まりました。今回は書類審査、製品審査を通過した上位8チームが全国大会に選抜されました。

8月23日に東京都内で開かれた決勝大会で、出場チームは会場でパンを作り、製造工程やチームワーク、味、見た目などを競いました。結いロールは技術面に加えて「味、見た目ともに非常に高いレベルで仕上がっている」と評価されました。

メンバーの一人でパン作り歴20年の飯泉良平さん(39)は「甘いパンが好き。おいしいパンを作り、お客さんに喜んでもらいたい」などと語りました。小林市長らは試食して「これからもパンで笑顔をいっぱいつくってください」と励ましていました。

「アーモンド香るフルーツたっぷり結いロール」は1個300円。「ばくtoPan」の営業時間は午前9時半から午後5時半(土、祝日は同5時)。日曜定休。


特 集

feature


特集一覧を見る