東北新幹線の終電が2026年春から繰り上げに 栃木県民「日帰り組」への影響は必須です



小山市

JR東日本は先日、2026年春から東北新幹線の下りの終電時間を10〜20分程度繰り上げると発表しました。栃木県民はもちろん、茨城県民でもお世話になった人は一定数いるであろう終電。目一杯楽しんだ観光やビジネスでの飲み会帰りに時計を気にする-。そんなシーンに変化が訪れそうです。

現在の終電時間は?

2025年11月18日(火)時点での東北新幹線の終電は、東京駅22:44発の「なすの281号」です。上野、大宮、小山、宇都宮、那須塩原の各駅に停車します。

駅名 時刻
東京 22:44発
上野 22:49着
22:50発
大宮 23:09着
23:10発
小山 23:25着
23:26発
宇都宮 23:37着
23:38発
那須塩原 23:52着

栃木県南部の玄関口である小山駅には23:25着。22時台まで都内で過ごせる一方、日付が変わる前に戻ってこられるため、日帰り栃木県民の「命綱」となってきました。

栃木県南部唯一の新幹線停車駅であるJR小山駅

ちなみに栃木県内へ向かうJR在来線の下りの終電は、上野東京ラインが東京駅23:32発(終点・小金井25:03着)。湘南新宿ラインが新宿23:02発(終点・小金井24:30着)です。

*湘南新宿ライン下りの終電の始発駅は大船。都内では恵比寿、渋谷、池袋などにも停車します

終電繰り上げでどうなる?

JR東日本が2026年春の終電繰り上げで示した「10〜20分程度」という時間。現在の終電時間から引き算すると、単純に東京駅を22:24~22:34の間に発車することになります。

ダイヤの見直し時期については現状「2026年春を予定」という情報のみで、具体的な終電時間についても明らかになっていません。

また、JR東日本は利用状況を踏まえた終電前の臨時列車を設定などにより「できるだけご不便を軽減すべく、検討を進めております」としています。

なぜ終電を繰り上げるの?

そもそも、JR東日本はどうして東北新幹線の終電時間を繰り上げるのでしょうか。

JR東日本の発表によると、東北新幹線は1982年の開業から40年以上が経過。特に古い区間である東京-盛岡駅間を中心に、レールの交換や架線改良、電柱・トンネルの耐震化といった工事が増えているといいます。

一方で作業員の確保は年々難しくなっているといい、終電を早めた分を工事の作業時間に充てるということです。

東北新幹線の車両=2015年(下野新聞)

東北新幹線のほか、上越新幹線でも2026年春に終電時間を10〜20分程度繰り上げます。

まとめ

今年(2025年)春のダイヤ改正は3月15日(土)に行われています。

春のダイヤ改正は例年3月中旬に行われることが多く、来年2026年春の東北新幹線の終電時間繰り上げも、4月より早く実施される可能性が高いといえます。

わずか10〜20分といえど、大事な友人や仲間とのかけがえのない時間は少しでも長く過ごしたいもの。

春休みや年度末の送別会シーズンにあたるので、暖かくなってくる頃には最新情報をチェックしておくとよさそうです。


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