2022年5月に酒蔵が全焼した結城酒造。再建に向けて今年11月に茨城県結城市の市民情報センターでシンポジウムが開催されました。茨城大、栃木県の宇都宮大、埼玉県の日本工業大の学生が3チームに分かれ、さまざまな提案を行いました。

11月28日に開催された酒蔵再建シンポジウム=結城市結城
筆者も参加し学生の提案に耳を傾けました。市民に開かれた酒蔵という点が3チームに共通しており、大変興味深く感じられました。
このシンポジウムに参加していた市民が早速立ち上がりました。地域コーディネート「自結部」代表の山口ひとみさんです。
山口さんは「この提案を受けて私たちにできることはないか」と考え、友人たちと酒蔵敷地を使ったイベントを企画したということです。

イベントを企画した山口ひとみさん
イベント名は「Xmas集い♡Market」です。

結城酒造敷地で開催される「Xmas集い♡Market」
「残された煙突を使った遊び心いっぱいのイベントです。クリスマスの『洋』と酒蔵の『和』をつなげ、結城酒造をたくさんの笑顔があふれる場にしたい」と山口さん。
2025年12月21日(日)午後3時から午後8時まで、煙突にサンタクロースを飾り、煙突の下でミニコンサートやアートを楽しみます。クリスマス雑貨や軽食を提供する店が出て、子どもたちが楽しめるように「みんなの手形でツリーを描こう絵の具遊びアート」も用意されています。

絵の具を使い手形ツリーを描くアート
火災から3年半、青空を突くように立つ煙突の下に人が集い、酒蔵再建が動き始めました。

再建のシンボルのように立つ結城酒造の煙突
