JR東日本は、2026年春のダイヤ改正の主な内容を発表しました。10〜20分程度の繰り上げを明言していた東北新幹線の下り終電時間はどうなったのでしょうか。観光やビジネスの飲み会帰りに乗車することの多い栃木県民「日帰り組」への影響を見ていきます。
終電は東京駅22:24発に
JR東日本の発表によると、ダイヤ改正日は2026年3月14日(土)です。
早速、東北新幹線の下りの終電時間を確認しましょう。11月の時点で「終電時間を10〜20分程度繰り上げる」と明らかにしていました。
2025年12月12日(金)時点での東北新幹線の終電は、東京駅22:44発の「なすの281号」です。上野、大宮、小山、宇都宮、那須塩原の各駅に停車します。
2026年3月14日(土)のダイヤ改正では、東京駅22:24発の「なすの279号」が終電となります。発車時間が20分繰り上げられ、栃木県内各駅の到着時間は22~24分早くなります。
| 駅名 | 現在 | 改正後 |
|---|---|---|
| 東京 | 22:44発 | 22:24発 |
| 上野 | 22:49着 22:50発 |
22:30発 |
| 大宮 | 23:09着 23:10発 |
22:49発 |
| 小山 | 23:25着 23:26発 |
23:03着 |
| 宇都宮 | 23:37着 23:38発 |
23:14着 |
| 那須塩原 | 23:52着 | 23:28着 |
あらかじめ明言されていた「10〜20分程度」という範囲では最も長い「20分」での決着。終電の発車時間が22:30を切るというのは、たびたびお世話になってきた人にとってはインパクトがありそうです。
21時以降での痛い減便
そして東北新幹線の夜遅い時間帯を巡っては、もうひとつ大きな変更点があります。
なんと、現在の終電列車である「なすの281号」は運転が取りやめに。改正後の終電は、現在は一つ前の列車である「なすの279号」となります。
2025年12月現在、東京駅を21:00以降に発車し、栃木県内に停車する新幹線は「なすの」「やまびこ」で計5本あります。
そのうち、4本を占めているのが栃木県内全3駅に停車する「なすの」。ですが、2026年春からは3本へと減便になるのです。
改正前
| 駅名 | なすの275 | やまびこ223 | なすの277 | なすの279 | なすの281 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京 | 21:24 | 21:44 | 22:00 | 22:16 | 22:44 |
| 小山 | 22:05 | レ | 22:41 | 22:57 | 23:25 |
| 宇都宮 | 22:17 | 22:33 | 22:52 | 23:09 | 23:37 |
| 那須塩原 | 22:35 | レ | 23:07 | 23:24 | 23:52 |
*東京は発車時間、その他は到着時間。上野、大宮など県外の駅や栃木県内に停車しない「はやぶさ」のダイヤは省略しました
改正後
| 駅名 | やまびこ223 | なすの275 | なすの277 | なすの279 |
|---|---|---|---|---|
| 東京 | 21:24 | 21:48 | 22:00 | 22:24 |
| 小山 | レ | 22:28 | 22:42 | 23:03 |
| 宇都宮 | 22:12 | 22:40 | 22:53 | 23:14 |
| 那須塩原 | レ | 22:55 | 23:09 | 23:28 |
*東京は発車時間、その他は到着時間。上野、大宮など県外の駅や栃木県内に停車しない「はやぶさ」のダイヤは省略しました
特に「なすの」しか停車しない小山駅、那須塩原駅の利用者にとっては、1本の減便でも大きな痛手というほかありません。
また「なすの」関連では、東京駅20:28発(2026年春の改正後も変更なし)の次の列車がこれまでは21:24発でしたが、改正後は21:48発に。この間が1時間20分も空くことから、帰りの時間帯や乗り換えの判断に大きく影響しそうです。
在来線はどうなる?
栃木県内へ向かうJR在来線の下りの終電は現在、上野東京ラインが東京駅23:32発(終点・小金井25:03着)。湘南新宿ラインが新宿23:02発(終点・小金井24:30着)です。
*湘南新宿ライン下りの終電の始発駅は大船。都内では恵比寿、渋谷、池袋などにも停車します
今回のJR東日本の発表には、宇都宮線や上野東京ライン、湘南新宿ラインについての言及はありませんでした。
ですので2026年春のダイヤ改正では、大幅な変更はないと考えてよさそうです。
最終的な運転時刻は、2026年2月25日(水)発売の「JR時刻表3月号」でお知らせするとのことです。
