「古河ノ傘で生まれる天の川-七夕のアンブレラスカイー」のチラシ(部分) ひと
「古河ノ傘で生まれる天の川-七夕のアンブレラスカイー」のチラシ(部分)

七夕の空を傘で彩る「アンブレラスカイ」 7月6日、古河の円満寺 子育てママら主催 ライトアップやキッチンカーも



子育て中の母親らでつくる茨城県古河市のボランティア団体「はぴいくママーズ」主催のイベント「古河ノ傘で生まれる天の川—七夕のアンブレラスカイ」が7月6日(土)、茨城県古河市小堤こつつみの円満寺で開かれます。

約40本の色とりどりの傘を飾って天の川を演出し幻想的になった境内で、趣向を凝らしたさまざまな催しが繰り広げられます。イベントは2部制で、昼の部は午前11~午後4時、ライトアップが行われる夜の部は午後5~8時。雨天時は翌7日に延期されます。

「古河ノ傘で生まれる天の川-七夕のアンブレラスカイー」のチラシ

「古河ノ傘で生まれる天の川-七夕のアンブレラスカイー」のチラシ

日本屈指の傘職人・古谷たか子さんのトークショー(午後1~2時)、ご当地キャラクターの写真撮影会(正午、午後2時、午後3時)、浴衣の着付け、オリジナルのミニ傘や花桃のハーバリウムボールペンを作るワークショップ、七夕短冊の祈祷、限定御朱印授与など盛りだくさんの内容になっています。

特別ブースでは古河の土産が販売されるほか、焼き鳥やクレープ、かき氷など飲食のキッチンカーも多数出店します。会場には、おむつ交換台や授乳スペースが設置されるので、乳幼児連れでも安心して楽しめます。

子育て中の母親に寄り添う

主催の「はぴ育ママーズ」代表で古河市在住の坂田愛子さん(33)は、2021年10月に趣味のハンドメードの仲間と手作り雑貨のマルシェを開きました。そこで来場者との何気ない会話から、想像以上に多くの人たちが気軽に交流できる場を求めていることを知りました。せっかくなら子育てに寄り添ったイベントにしようと思い、会場に子ども服のお下がり譲渡コーナーを設けるなど、育児支援につながるマルシェを開催するようになりました。

イベントを主催する「はぴ育ママーズ」のメンバー

イベントを主催する「はぴ育ママーズ」のメンバー。手前でチラシを持っているのが坂田愛子代表

そして2022年10月、育児を助け合うことで子育て中の母親たちが楽しく過ごすことを目的に、「はぴ育ママーズ」を設立しました。当初5、6人だった仲間は現在25人に増え、市内での「はぴ育マルシェ」開催に加え、経済的に困窮する世帯などに食材を無料配布するフードパントリーや、子ども食堂の支援など活動の場を広げています。

市内の古谷洋傘店で購入したお気に入りの傘をさす、坂田さん

市内の古谷洋傘店で購入したお気に入りの傘を差す坂田さん

坂田さん自身も3人の子どもを育てる母親です。8年前、一番上の子が生後3カ月の時に夫の仕事の関係で都内から古河市へ移住しました。

知り合いもなく慣れない土地で育児と向き合わなければならなかった過去を振り返り、頼れる人が少ない中で子育てを担わなければならない母親たちの力になりたい、さらに自分が動く姿が一歩を踏み出すきっかけにつながれば、という思いが活動の原動力になっているといいます。

まちの歴史に触れ、魅力発信

坂田さんたちは昨年5月に古河歴史博物館を見学した際、それまで知らなかった古河市の歴史に触れました。そして、素晴らしい歴史を知らない人がたくさんいるのはもったいない。そう強く思い、古河の魅力を発信しようと、かつて市の地場産業として栄えた洋傘を軸に今回の「古河ノ傘で生まれる天の川—七夕のアンブレラスカイ」を企画しました。

運営資金はクラウドファンディングで募りました。予想を超える支援が寄せられ、イベントに対する期待の高さを感じているという坂田さんは、「普段はお寺に来る機会が少ないと思いますが、気軽に足を運んで古河市の新しい魅力を発見してください」と来場を呼び掛けています。

古河ノ傘で生まれる天の川—七夕のアンブレラスカイ
日時:7月6日(土)
場所:円満寺(茨城県古河市小堤1405)
時間:昼の部/午前11~午後4時、夜の部/午後5~8時
インスタグラムhttps://www.instagram.com/happy_ikuji_marche/
※雨天の場合7日に延期。駐車場は円満寺を含め3カ所に用意

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