栃木県足利市の大岩山に、関東平野を見渡せる絶景から「天空テラス」と呼ばれるスポットがあります。このたび、その天空テラスのすぐ近くに“初日の出が見られる”展望スペースができましたので、ご紹介します。
大岩山の「天空テラス」とは?
足利市街地の北西、関東平野の北限に位置する大岩山(標高417m)。“日本三大毘沙門天”の一つである大岩山多聞院最勝寺(大岩山毘沙門天)があることで知られています。
山頂付近にある大岩山天空西公園には2022年、駐車場、公衆トイレ、展望スペースが設置されました。
その名も「天空テラス」。関東平野が一望できる眺望に、観光客やハイカーが多く立ち寄るスポットとなっています。
初日の出が見られる新スポットとは?
天空テラスから300m奥へ進むと、東公園に行き当たります。ベンチがありますが、コロナ禍が続く間、手入れが行き届かず、近年は木が生い茂っていました。
東公園は織姫神社や両崖山から続くハイキングコースの経由地になっていて、大岩山山頂や行道山、浄因寺へと続く登山道口があります。
木々で見えなくなった景観を取り戻そうと、足利市のボランティア団体「足利里山友の会」が12月8日、樹木の伐採や清掃を行いました。
参加した40人が、個人で重機や道具を持ち込み、倒木や雑草、落ち葉でいっぱいの登山道を整備しました。
木が伐採されたことにより、東公園には初日の出が見られる展望スペースができました。
足利里山友の会副代表の中井誠さんは「ハイカーさんや観光客がゆっくりくつろぐ場所になれば」と笑顔で話していました。
展望スペースは大岩山多聞院最勝寺の沼尻了俊事務局長により「大岩山マウンテンデッキ」と名付けられました。
最勝寺では大晦日の夜、悪口をつきながら歩く「悪口祭り」が執り行われます。
ハイキングや初詣、冬の時期に訪れてみたい足利市の観光スポットです。