栃木市に大河ドラマ旋風、足利市のロケ地閉鎖、J2昇格に甲子園も《栃木県南部の2025年五大ニュース》



佐野市

2025年も残りわずかとなりました。北関東3県境エリアの生活情報サイト<とりぷれ>では、この一年に栃木県南部エリア(足利市、佐野市、栃木市、小山市、野木町)で起こった“五大ニュース”をピックアップ。どんなことがあったのか、年の瀬に振り返ります。

栃木市に大河「べらぼう」旋風

NHKで12月14日まで放送された大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。江戸文化を発展させた蔦屋重三郎(横浜流星さん)を主人公とするストーリーで、主要人物として登場したのが喜多川歌麿(染谷将太さん)でした。

歌麿まつりのハイライト「歌麿道中」=10月18日、巴波川周辺(下野新聞)

歌麿は江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、栃木市に滞在して多くの作品を描いたとされています。市内では毎年秋に「歌麿まつり」が開催されるなど、以前から歌麿とのつながりを伝えてきました。

12月14日まで栃木市立美術館で開催された企画展「喜多川歌麿と栃木の狂歌」では、開館史上初めて、企画展の来場者が1万人を突破。市内を訪れた観光客も多かったとみられ、蔵の街を大いに盛り上げました。

足利市の“スクランブル交差点”閉鎖

数々の映画・ドラマの撮影に使われてきた、足利市五十部町の「足利スクランブルシティスタジオ」が12月末をもって閉鎖されることになりました。

上空から見た足利スクランブルシティスタジオ=2020年12月(下野新聞)

東京・渋谷のスクランブル交差点を再現したセットが有名でした。11月9日の最後の一般公開では、あいにくの雨模様の中、たくさんの来場者が写真や動画を撮影し、別れを惜しみました。

今後、この場所には市役所新庁舎を含む複合施設が建設される予定です。市役所が市街地から西に移転することで、市内の風景にどんな変化があるのでしょうか。

栃木シティがJ3優勝&J2昇格

栃木市、足利市、佐野市などをホームタウンとするプロサッカーチーム「栃木シティ」が、11月29日まで行われたJ3リーグで初優勝。それに先立って11月23日にはJ2昇格を決め、ホームのシティフットボールステーション(栃木市)は歓喜の渦に包まれました。

J3優勝を果たした栃木シティの選手たち=11月29日、神奈川県相模原市(下野新聞)

2023年まで所属した関東リーグから日本フットボールリーグ(JFL)、J3、そしてJ2と3年連続の昇格。攻撃的な戦術と積極的な選手補強が実り、快進撃が止まりません。

来シーズンは2026年2月開幕のJ2・J3百年構想リーグ、8月開幕のJ2に参戦します。栃木県南部を熱くする“現在進行形のサクセスストーリー”に注目しましょう。

佐野市から青藍泰斗が甲子園へ

7月に行われた第107回全国高校野球選手権栃木大会で、佐野市の青藍泰斗高校が35年ぶり2度目の優勝。夢の甲子園出場を果たしました。

甲子園出場を決めて喜ぶ青藍泰斗の選手たち=7月27日(下野新聞)

ひときわ目立つ青色のユニフォームや校名も話題に。甲子園では初戦で佐賀北高校に惜敗しましたが、地元に明るいニュースを届けてくれました。

3月の第98回選抜高校野球大会(センバツ)には、秋の関東大会でベスト4入りした佐野日大高校の出場が有力視されています。佐野市内から2季連続の甲子園出場に期待です。

“小山の花火”が秋開催に移行

小山市の夏の風物詩として長年、市内外の人から親しまれてきた「小山の花火」。近年の猛暑やゲリラ豪雨のリスクを避ける狙いで、今年から開催時期を秋に移行しました。

思川河畔の夜空を幻想的に彩った花火=9月23日(下野新聞)

73回目となる今年は9月23日に開催され、例年と同じ約2万発の花火が夜空を彩りました。

今後は10月第1土曜日の開催で固定されるとのことで、2026年は10月3日(土)。小山市の「秋の風物詩」として定着する日も近そうです。


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