足利市の松田川ダムに“四人の侍” いつかは消えてしまう超絶アートが完成しました



足利市

完成30周年を迎えた栃木県足利市の松田川ダムに、壁面の汚れを利用した巨大なダムアートがお目見えしました。描かれているのは、市内の伝統行事「節分鎧年越」に着想を得たという4人の侍。時代を超えて通じる迫力と、いつかは消えてしまう儚さが同居する作品は一見の価値がありそうです。

汚れを落として描く芸術

ダムを管理する栃木県県土整備部と、世界的清掃機器メーカー「ケルヒャー」の日本法人による松田川ダム完成30年を記念した共同プロジェクト。

汚れのついた壁面に水を噴射して絵柄を浮かび上がらせるアート「リバース・グラフィティ」の第一人者であるクラウス・ダオヴェンさんが、4人の侍のモチーフデザインを担当しました。

壁面の洗浄作業(PR TIMESより)

現地での作業は3月23日(月)からスタート。ロープなしでは近づくことすらできない壁面で、測量や輪郭づくりのためのマーキング、高圧洗浄機を使った輪郭の縁取り、洗浄と一つ一つ制作過程を踏んでいきました。

そうして作られたアートは、汚れを落とした箇所が白く、汚れを残した箇所は黒く見えます。繊細な作業から生まれる白黒のコントラストによって、侍が表現されるのです。

侍の表情まで見事に表現

ダムアートが完成したのは4月10日(金)。縦56m、横228mの壁面に、4人の侍の顔の表情までが見事なまでに描き出されています。

松田川ダムの壁面に描かれた4人の侍(PR TIMESより)

実は、松田川ダムにダムアートが描かれるのは18年ぶり。この時もダオヴェンさんがデザインを担い、栃木県花のヤシオツツジをモチーフにした作品を披露しています。

今回の侍のモチーフデザインについて、ダオヴェンさんは「着目したのは足利市の伝統行事に登場する侍です。彼らは単なる英雄ではなく、生と死を見つめるような思索的な表情をしており、その姿に強く惹かれました」とコメントを残しています。

洪水調節や水道水の供給といった機能を担う松田川ダム(PR TIMESより)

ダムアートは壁面に徐々に汚れがつくため、数年で消えてしまうといわれています。

決してアクセスに優れた場所ではありませんが、周辺にはキャンプ場や公園などもあり、何かのタイミングで足を運ぶこともできそう。

見学時の注意点や松田川ダムまでのアクセスは、栃木県のホームページで詳細をご確認ください。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000232.000068349.html

松田川ダム
住所:栃木県足利市松田

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