関東鉄道常総線のサイクルトレインから下妻駅で下車し、穏やかな青空の下、自転車旅はスタートです。
駅前には市営のレンタサイクル「しもんチャリ」が設置されています。100円で借りると返す時に返金されるシステムで、自転車を持参しなくてもサイクリングが楽しめます。(詳しくは下妻市の「しもんチャリ」のページをご覧ください)
お宝に注目! 國府田屋菓子舗
午前10時30分、駅前から続く商店街へ自転車をこぎ出します。時間が早いからでしょうか、まだ閉まっているお店が多いですが、町屋建築の店が目に留まりました。「國府田屋菓子舗」です。さっそく和菓子で休憩です。
奥さまに薦められ、おはぎ(150円)を購入しました。おいしくいただいていると、ご主人が店の歴史や建物の説明をしてくれました。一番驚いたのは、木製のレジスター。大正から昭和初期のものを今も使っているそうです。商店街には素晴らしいお宝があります。自転車旅は良い出会いから始まりました。
再び自転車をこぎ商店街を進みます。のんびり走っていると昭和レトロを感じさせる飲食店が目に飛び込んできました。まだ開店前だったためお昼頃にまた来ることにして、前を通り過ぎます。
一押しは「匠太寶」
筆者には下妻に来たら訪ねたい店があります。砂沼近くにある「片野米菓店」です。たまにお土産にいただくせんべいを製造、販売しています。
店内には多くの種類のせんべいが並んでいます。一押しは「匠太寶」。5枚入り(540円)を購入し、砂沼の畔のベンチに座って食べます。丁寧に手焼きされ、香ばしい味が後を引きます。すると、ウォーキングをしている人から「美味しそうですね」と声をかけられ、これもご縁と思い1枚差し上げました。おいしい食べ物は心も豊かにしてくれます。
昭和レトロのペンヤ食堂
せんべいと風景を楽しんでいるうちに時間も進み午前11時30分。先ほど通り過ぎた飲食店「ペンヤ食堂」へ向かいます。開店直後で一番乗りです。外観もそうですが店内も昭和を感じる雰囲気です。
メニューは壁に掲げられていて、値段を見てびっくり。ラーメンは420円です。迷わず注文しました。
近々値段を上げるそうですが、それでも400円台に抑えるとご主人。ラーメンはご主人の優しい思いと昭和の懐かしさが感じられる味でした。帰りがけに「ペンヤ」という店名の由来を尋ねたところ、「昔は万年筆屋でみんなからペンヤと呼ばれていて、先代がそのまま店名にした」とのこと。店名にも昭和の物語がありました。
オトナリ感覚のcafe
昼食の後はコーヒーが飲みたくなります。せっかくだから喫茶店でと思い、駅の方へ向かっていくと、看板が見つかりました。誘われるように入りました。
喫茶店は「オトナリcafe」といい、優しそうな女性が一人で経営しています。店名の「オトナリ」は、隣の家に遊びにいくように、気軽に来てほしいという願いを由来にしているそうです。なるほど。入りやすかった理由が分かりました。
ブレンドコーヒー(400円)をいただきながら、昼下がりのひとときを楽しく過ごしました。自慢はチーズケーキ。後日再訪する約束をしました。
サイクルトレイン途中下車の旅はまだまだ続きます。
所在地:茨城県下妻市乙308
電話:0296(44)2531
営業時間:8:30~19:00(不定休)
所在地:茨城県下妻市長塚101
電話:0296(44)3716
営業時間:9:00~18:30(不定休)
所在地:茨城県下妻市下妻丁114-2
電話:0296(44)2808
営業時間:午前11:00~19:30