フレンチやイタリアン、和食もいいですが、肩ひじ張らずに食べられるラーメンはやはり魅力です。茨城県下妻市下木戸のラーメン店「魚介拉麺 大勝軒」にお邪魔しました。
オーナー兼店長の山岸真毅さん(56)は、隣接するイタリアンレストラン「ダ・フィオーレ」のオーナーを兼ねています。
オーナー兼店長は「つけ麺生みの親」と親戚
真毅さんは、つけ麺の生みの親と言われ東京・東池袋の「大勝軒」を創業した山岸一雄さん(故人)と親戚で、真毅さんの妻の父が一雄さんのいとこに当たります。
「魚介拉麺 大勝軒」は東池袋の大勝軒直系で、メニューは約20種類あります。「魚介潮」(900円)や「ホタルイカの生姜煮込みラーメン」(890円)など約10種類あるお薦めメニューの中から、真毅さんがイタリアンの技術を生かした「味噌バジルつけ麺」(1000円)と、一雄さんが考案した、大勝軒の定番でもある「特製もりそば」(950円)をオーダーしました。
女性が入りやすい雰囲気
店は、従来のラーメン店のイメージとは異なり、まるでイタリアンレストランに来たかのようなおしゃれな内装です。女性が入りやすい雰囲気にしたところ、常連客の中には女性1人や3~4人ほどの女性グループもいるそうです。
コク深いみそ味が口中に広がる
味噌バジルつけ麺は、具にベビーリーフとミズナ、ホウレンソウ、糸唐辛子、ゆで卵、メンマ、チャーシュー、ナルトが入っています。豊かな彩りが食欲をそそり、どれもみそ味のスープとマッチしています。
麺の量は「普通盛り」で300グラムです。バジルで味付けしたコシのある太麺をみそ味のスープに入れる瞬間、バジルの香りが漂い、太麺をスープに絡ませて食べるとコク深いみそ味が口中に広がります。
大盛りは400グラム。300グラムでもボリューム満点です。
魚介や豚骨の旨味あふれる「特製もりそば」
続きまして、特製もりそばです。こちらも麺の量は300グラム。味噌バジルつけ麺を注文した日とは別の日に再訪して頂きました。
具はナルトとゆで卵、キクラゲ、ネギ、チャーシュー、ホウレンソウ、メンマ、のり、糸唐辛子。スープは魚介や豚骨、煮干し、コンブなどで取っています。
弾力がある太麺を濃厚なスープに絡ませてすすると、魚介や豚骨から出たうまみをじっくり堪能できます。さらにスープが、赤身と脂身のバランスがいいチャーシュー、かみ応えのあるメンマ、フレッシュなホウレンソウなど具全体の味を際立たせてくれます。
二代目から学び、待望のオープン
真毅さんは1999年6月からイタリアンレストラン「ダ・フィオーレ」のオーナーを務めています。同時に、もともとラーメンが好きで、いつか下妻市内で大勝軒をオープンさせたいという思いを抱いていました。
一雄さんが70代のころ、真毅さんは一雄さんに「大勝軒をやらせていただきたい」と懇願したところ、おおらかで優しい性格の一雄さんは快諾してくれたそうです。
真毅さんの大勝軒は、一雄さんの存命中にはオープンに至りませんでしたが、一雄さん亡き後、真毅さんは東池袋の大勝軒に週1回のペースで約半年間日帰りで通いながら、一雄さんの跡を継いだ二代目からラーメン作りを学びました。そして2023年2月に「魚介拉麺 大勝軒」を開業しました。
真毅さんは「イタリアン出身ならではのオリジナルメニューは、『味噌バジルつけ麺』のほかに、地元のブランド牛を使った『紫峰牛ほほ肉のトマトラーメン』(1000円)も提供しております。ぜひ味わってください」と笑顔で来店を呼び掛けています。
住所:茨城県下妻市下木戸168-1
電話:029-645-1966
営業時間:11:30~17:00
定休日:月、火曜日
ホームページ:https://gyokairamen-taishoken.biz/