屋外で過ごすのが心地よい時季、「健康づくりに励みたい」と思っている方は多いかもしれません。でも、ジム通いやウオーキングはハードルが高い、という人にはサイクリングがお薦め。身近な〝ママチャリ〟に乗って、風を切りながら半日トリップに出かけませんか。
市街地めぐり 運気アップ
栃木ゆめ玉めぐり(市中心部エリア) 栃木
栃木市で新しい巡礼の旅として、じわじわと人気が広がっているという「栃木ゆめ玉めぐり」。市内の神社や寺、名所など12カ所の願処(ねがいどころ)を巡り、ご利益をいただきながら、「ゆめ玉」(パワーストーン)を集めるというもの。中心市街地の四つの願処はレンタサイクルがお薦めと聞き、市観光協会の石田菜都美さん(31)に案内してもらいました。
まずは蔵の街大通り沿いにある同協会へ。「ゆめ玉」のチラシと地図で目的地を確認したら、自転車を借りて「ゆめ玉めぐり」に出発。
最初に向かったのは、平柳星宮神社。蔵の街大通りを北へ。新栃木駅の近くにある神社までは、自転車で約10分。境内にある「なでうなぎ」をなでて運気うなぎのぼりを願います。
運気上昇のご利益があるという「ゆめ玉」はきれいな藍色をしたソーダライトの石でした。
次に向かったのは、嘉右衛門町にある老舗みそ店の油伝(あぶでん)味噌。自転車で約5分。屋根の上にある鬼瓦は〝山・十・一〟で「大和一」(ヤマトイチ)と、いうことで「日本一縁起の良い瓦」を見学。「ゆめ玉」(商売繁盛・健康)はシトリン。
巴波川添いの遊歩道を通って、白壁土蔵と黒塀がひときわ目を引く塚田歴史伝説館へ。自転車で約10分。豪商・塚田家に祭られている毘沙門天に金運アップを願います。「ゆめ玉」(勝負運・財運)はタイガーアイ。
最後に訪れたのは、地元で「おしんめさま」と呼ばれて親しまれている神明宮。自転車で約3分。神明宮の社額の「明」の日偏(へん)が「目」になっているのも注目。社殿の千木が10本あったことから、県名発祥の地ともされています。「ゆめ玉」はアベチュリン(開運・健康)。
ゴールの市観光協会は目と鼻の先にあり、1分も自転車をこがずに到着。約2時間弱のママチャリ「ゆめ玉めぐり」の旅を楽しみました。
お勧めポイント
蔵の街大通りは道幅が広く視界も良くて、自転車でもとても走りやすいのも魅力。嘉右衛門町伝建地区は意外と交通量が多め。ただ車だと素通りしてしまいそうな、おしゃれなカフェや雑貨店などは、自転車だと見つけやすく、気軽に入りやすいです。
絶景の道をのびのび快走
渡良瀬遊水地 北ブロック(1周約5・6㌔) 栃木
運動がてら自転車をこぎたくなったら、渡良瀬遊水地がお薦め。谷中湖周回道路は、車やバイクの乗り入れが禁止されているので、久しぶりに自転車に乗る人でも、のびのびとサイクリングを楽しむことができます。
自転車で走行する場合は、道路を反時計回り(左回り)で左側通行するのがルール。谷中湖子供広場レンタサイクルセンターの受け付けでは、「北ブロック」「谷中ブロック」「南ブロック」やその周辺にある各コースの距離を表示した便利なガイドマップを配布しています。
谷中湖子供広場レンタサイクルセンター
☎090・3147・1926
午前9時半~午後5時(3~10月)
月曜、年末年始、1~2月休 ※朝、雨の場合は中止
料金 大人2時間300円、4時間400円、1日600円、子ども4時間200円、1日300円