グルメ

土用の丑の日は「うなぎ」じゃなくて「ナスのかば焼き」 テレビで大行列、群馬・太田市の「かわとみ」は全国からお客さんがやってきます



もうすぐ土用の丑の日。夏バテ防止にウナギを食べようという人も多いのでは。

群馬県太田市強戸町の「かわとみ」には、ウナギのかば焼きにそっくりな名物料理があります。

その名も、ナスのかば焼き。

味はさっぱり、カロリー控えめで、何より見た目がウナギそっくり。

どんな味がするのか食べてみたいと、全国からお客さんがやってきます。

店内には有名人のサインがたくさん飾られています

ナスが白焼きに見えた!

ナスのかば焼きは16年前、経営者の川田富勇さん(76)が群馬県産のナスを使った料理コンテストのために考えました。

「ナスを縦に切って開いた時の見た目が、なんとなくウナギの白焼きに見えて思いつきました。バーナーであぶるなど、焼き方も工夫しました」と振り返ります。

バーナーであぶって焦げ目を付けます

意外性が高い評価を受け、コンテストでは見事、特別賞を受賞。ですが、その後しばらくは売れなかったそうです。

ブレイクのきっかけは4年後。その年は稚魚が記録的不漁で、「ウナギが食べられなくなる」と話題になっていたそう。そんな時、川田さんがウナギそっくりのアイデア料理としてテレビ局に売り込むとニュースで紹介され、その後バラエティー番組でもたびたび取り上げられるようになりました。

日本テレビ系の「秘密のケンミンSHOW」で取り上げられた翌日は、朝から大行列ができたそうです。

10年以上たった今でも全国的に知られ、取材にお邪魔した日も、県外ナンバーの車が何台も止まっていました。

重箱を開けると…

注文して重箱のふたを上げると、香ばしい良い香りが。見た目はまんまウナギです。

ナスのかば焼き重。おいしそう!

ナスははしで簡単に切れるほど軟らかいです。

口に運ぶとたれの味がして、さっぱりしたナスの風味がやってきます。

「ナスと言われないと、本当にウナギだと思って食べてしまう人もいます」と川田さん。

知っていて食べてるからか、やっぱりウナギではないけど、後を引く味でするする食べられます。

たれは以前は甘辛かったそうですが、今はナスの味に合わせ、優しい甘い味付けにしているそうです。

飽きがこないようお重には鶏の照り焼きも入っていて、しっかり満足感もあります。山椒をかけるのもお薦めだそう。

川田さんは「できてから10年以上たった今も、遠方からも食べに来てもらえうれしい。これからも多くの人に味わってほしいです」と話しています。

ナスのかば焼きは1155円。テイクアウトは864円です。

ほかに、太田名物の焼きそばも人気。ポテトやイカ、もち揚げなどのトッピングを選べます。

店舗データ

かわとみ
〈住所〉太田市強戸町178-2
〈営業時間〉午前11時半~午後2時半
(食事のラストオーダーは午後1時45分、テイクアウトは午後2時20分まで)
〈定休日〉水曜・木曜
〈電話〉0276-37-1390
〈詳細〉ホームページ

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