茨城県八千代町に2024年3月末オープンした「Farmers cafe(ファーマーズカフェ) Den園」。おしゃれな外観と店内から、開店以降およそ95%が女性客というのもうなずけます。カフェで提供している無農薬野菜は、自社工場で栽培したものです。
工場は、若い人の働く場所をつくりたいと4年ほど前に、カフェのオーナー生井涼介さんの父・克美さんが立ち上げました。
人工光型植物工場は、完全に閉鎖された空間の中でLED光で野菜を栽培するシステムです。一般的な露地栽培では、その土地の気候風土や季節に応じた野菜しか作れませんが、気候に左右されずに好きな野菜をいつでも安定して栽培することができます。
農薬を使わず、水栽培のため土もつかないのが最大の利点です。クリーンルームでの作業のため菌が繁殖しにくく、将来は工場での障害者雇用も考えているそうです。
製造した野菜は、都内や地元のスーパーやJAにも卸しています。現在は、トマト、バジル、ルッコラ、パクチー、ビーツなど葉物野菜を中心を作り、カフェでの料理に使用している他、店内でも販売中です。
オーナーの生井さんは、自社工場で丹精込めた野菜のロスを少しでも減らすこと、そしてくつろげる場所を女性に提供したいとの思いで、カフェを開店させました。
カフェメニューの一番人気は、1日限定15食、彩り豊かなワンプレートランチ(税込み:1700円)。1週間ごとにメニューが変わるので、すぐに売り切れてしまうそうです。自社工場で作っていない野菜も、知り合いの農家から廃棄分を調達して料理に使用することがあるそうです。
野菜は歯応えがあり、新鮮そのもの。美しく盛り付けされていて、自然と箸が進みます。
そのほかランチメニューは、マルゲリータなどのピザ、自家製バジルを使ったジェノベーゼのパスタ、唐揚げ定食など豊富。ピザは店内のピザ窯で焼き上げるので、熱々をその場で味わえます。
ピザや定食、そしてスムージーなど飲み物類は、テイクアウト可能。ちょっとしたパーティー用の需要も多いそうです。
デザート類は5種類。全て手作りで、ティラミスとバスクチーズケーキ(いずれも450円)が特に人気です。季節ごとに変わり種の限定メニューも登場します。甘さ控えめのデザートは、ランチの後にぴったりです。
店の隣には、コインランドリーや美容室が併設されています。営業時間が午前9時からと早めなのは、利用する方がカフェで有効に時間を使えるよう配慮しているからです。
地元の方に来てもらいたいとオープンしたお店は、口コミが広がってつくば市や水戸市など県南、県央地域からもいらっしゃるとのこと。皆さんも「Farmers cafe Den園」で、癒やしのひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
営業時間:午前9時~午後5時(9時〜10時半はデザート・ドリンクのみ。食事のラストオーダーは午後3時。デザート、ドリンク、ピザのテイクアウトは午後4時半まで。土・日曜は原則休み)
電話番号:0296-49-6896
Instagram:https://www.instagram.com/farmers_cafe_denen/