炭酸飲料や缶コーヒー、カプセルトイなどが定番だった自動販売機が、機器や冷凍技術の進歩で、ピザやデザートなど本格的な料理を扱うようになってきました。とりぷれ群馬エリアで人気のユニークな自販機を四つ紹介します。
代表の長井可奈子さんが経営する同店。2022年、店舗敷地にアイスパフェの冷凍自動販売機を設置しました。パティシエの富沢誌織さんが手がける本格的なアイスパフェのほか、マリトッツォ、ロールケーキを販売しています。
バレンタイン、ハロウィーンといったイベントや季節に応じて種類が変わります。通年商品、期間限定商品を含めて、6種のメニューを用意しています。アイスパフェは、食べ始めてから最後に底が見えるまで、食べ進めながら違う味が楽しめるこだわりの商品です。
「練乳イチゴショートケーキ」(900円)は、イチゴのおいしさにこだわり、コンフィチュール、ゼリーなど何パターンものイチゴの食感が味わえる定番の人気商品です。「ハートのフレーズショコラ」(950円)、「ハートの濃厚ガトーショコラ」(同)はバレンタイン限定商品で、2月末ごろまでの販売予定です。店舗の営業時間は午前10時~午後6時。日曜、毎月最終月曜定休。電話0277・46・9631。
太田市で家電商品の試作や工業デザインを手がける会社「路面凸凹」が運営。北海道産の原料を使ったそばをはじめ、ゴーダチーズの入ったラーメンやギョーザなど、珍しい商品を販売しています。
お薦めは冷凍生そば「上原農場の生そば」(2食入り1000円)。農林水産大臣賞を受賞したオーガニックのそば粉を使った二八そばで、ゆでる手間はかかりますが香りが強く、専門店に負けない味。ぜひ食べてほしい一品です。
ソバの実をまぶした鶏唐揚げ「道東地鶏のそばザンギ」(3個入り500円)や「知床しっとりチャーハン」(600円)も好評。どちらも電子レンジで温めるだけで食べられます。
甘いものが好きな人には桐生市の洋菓子店「スイーツ バッカス」から仕入れた「いちごタルト」「酒粕入ベイクドチーズケーキ」も用意しています。電話080・1267・7915(同店)。
イタリアンレストラン「ボスケット」(太田市金山町)のオーナー、桑原典生さんが、昨年3月に県道前橋館林線沿いにオープンした自動販売機の店です。ボスケットのパスタをはじめ、ピザ、ギョーザ、唐揚げ、ラーメン、もつ煮、ジェラート、チーズケーキなど同市内外の店舗で人気を集める商品が、14台の冷凍自動販売機に集まり、24時間買い求めることができます。
人気商品は、ボスケットのパスタ「辛口ベスビオ」(2食入り1800円)です。シーフードがふんだんに入っていて、辛口の自家製トマトソースとパスタを湯煎して絡めれば、簡単に店舗の味が楽しめます。
桐生市の「ピッツェリア・ダ・マキ」のピザ「マルゲリータ」(1000円)は自然解凍後、オーブントースターで焼けば、おいしく食べられます。デザートも多彩な商品がそろっています。電話0276・49・5564(ボスケット)。
昨年8月、同店オーナーの中村優さん(38)が、店先に自動販売機を設置しました。出来たてのピザや総菜をマイナス35度で凍結。進化した冷凍技術でおいしさを閉じ込めました。自宅で加熱調理していただくことで、店舗の味が手軽に楽しめます。「自宅でも、おいしく調理できた」と何度も買い求めるお客さんや、深夜の時間帯に買いに来るお客さんも多いとのこと。
1番人気のマルゲリータは2枚入り1000円。ホールピザ3種セットはマルゲリータ、ミックス、クアトロフロマッジの3枚が入って1750円。店頭価格よりお買い得になっています。
このほか、揚げピザ3種セット(3個入り1200円)、ピザ生地に生のりを練り込んだ揚げ物「ゼッポレ」(300円)、クリスピーチキン(500円)もあります。店舗の営業時間は午前11時~午後8時(ラストオーダー、日曜は同6時)。不定休。詳細は同店公式ホームページで確認を。電話0276・70・2321。