茨城県下妻市下木戸の「Restaurant CARABAO(レストラン カラバオ)」は、2022年11月にオープンした、タイカレーとパカパオ(ガパオライス)の専門店です。
日本人店主のCARABAO(カラバオ)さんとタイ出身の妻ノックさんが店を切り盛りしています。
CARABAOさんがバイク愛好家であることから、店の前のスペースはバイク専用駐輪場になっています(店の裏に車の駐車場もあります)。神奈川や東京、埼玉、栃木など首都圏やそれ以外の各地からライダーが集う場としても親しまれています。
店内でひときわ目を引くのは、CARABAOさんの愛車、ピンク色のスーパーカブです。
メニュー板には、タイカレーやパカパオがずらりと並んでいます。
店は、茨城県が観光目的の一つとして名物料理に認定した「いばらきガパオ」、そして茨城県の食材を県内外に広く発信する「茨城をたべよう」の登録店であり、茨城県産の食材を積極的に取り入れています。
つくば鶏と茨城野菜たっぷり
この日は、下妻市の長ネギをメインにした「CARABAOstyle(カラバオスタイル)いばらきガパオ」(1300円)を注文しました。ちなみにガパオに使う野菜は旬のもので、季節によって変わります。長ネギは6月から具材に加わりました。
待つこと数分、食欲をそそる香ばしい香りと共に料理が運ばれてきました。
下妻ネギのほか、粗みじん切りした「つくば鶏」、茨城県産のコシヒカリと卵、下妻市や八千代町産の野菜など、地元の食材がふんだんに盛り込まれた一皿です。キュウリやトマト、ピーマン、パプリカは「自分で育てた野菜を出すのが夢だった」というCARABAOさんが自家栽培したものです。
スプーンを入れて驚いたのが、野菜の量です。これまで食べてきたガパオライスは、どちらかといえばひき肉を炒めた料理という印象でしたが、「CARABAOstyleいばらきガパオ」は野菜もたっぷりです。
火を加えてトロっと柔らかく、甘くなった長ネギと、ジューシーなつくば鶏が口の中で引き立て合います。6種類の調味料を配合して味付けされた具材は、甘さの後に辛さが続き、タイ米の一種ジャスミンライスを混ぜたライスとよく絡み合い、食が進みます。ボリューム満点ですが野菜たっぷりなので、ペロリと平らげてしまいました。
「普通が好きじゃないので、野菜てんこ盛りにしました」と話すCARABAOさんは、飲食店をやりたいという、若いころに憧れた夢の実現のために34年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、神奈川県から縁あって茨城県に移住、「Restaurant CARABAO」を開きました。ちなみにCARABAOは本名ではなく、タイのニックネームです。
調理はCARABAOさん、ホールはノックさんが担当しています。二人でオリジナルの味を追求しています。
筆者の隣に座っていた近所の常連さんが、「ここは何を食べてもおいしいですよ」とほめちぎっていました。次回は店の看板メニューの一つ、タイカレーも試そうと思います。
所在地:茨城県下妻市下木戸247-14
営業時間:午前11時~午後5時(日によって変動あり)
定休日:水曜、第2・4木曜
インスタグラム:https://www.instagram.com/kamiyacarabao/