来福酒造(茨城県筑西市村田・藤村俊文社長)は、県内酒造会社で初のブランデー「アサーティブ」を発売しました。英語で「相手を尊重しつつ自分の主張も伝える」の意味で、「ブランデーの個性と向き合いながら、素直な気持ちを共有する時間を過ごしてもらいたい」(同社)との願いを込めています。
杜氏の加納良祐さんによりますと、ブランデー製造を思い付いたきっかけは「もったいない精神」でした。同社では2016年から県内産ブドウを使ったワインを製造していますが、原料を手作業で圧搾するため機械でするよりも圧搾率が20%ほど悪くなってしまうそうです。
原料を有効活用したいと、搾りかすを再度圧搾することにしました。酵素剤でブドウを軟らかくすると酸化臭が出てワインには向かなくなってしまいますが、蒸留すれば臭いが取れるのでブランデー製造を決めました。
加納さんは「蒸留酒だがほのかな果実味が感じられ、常温でゆっくり味わってほしい」と薦めています。
500ミリリットル入り5500円で、500本生産しました。同社売店のほか県内10店舗で取り扱っています。問い合わせは来福酒造(電)0296-52-2448へ。