茨城県教育委員会は来年度、真壁高(桜川市)の普通科に2コースを新設します。同校が明野高(筑西市)を統合するのに伴う措置です。初の学校連携型キャンパス制とする結城一高(結城市)と鬼怒商業高(同)には、単位制を導入します。10月3日の県教育長定例記者会見で、来年度に実施する県立高改革プランの概要を発表しました。
地域社会の少子化を受けて、茨城県教委は学校の小規模化などに対応するため、県立高改革プラン 実施プランⅡ期(2024~26年度)を策定しました。対象校では来年度から、機能統合や学校連携型キャンパス制などを実施します。
真壁高普通科に新設するのは、ウェブデザインやファッションデザインなど自分に合った能力を身に付けることを目的とする「クリエイティブキャリアコース」と、大学等への進学を目指す「アカデミックコース」の2コースです。
2年次から進路希望に合わせてコースを選択できます。クリエイティブキャリアコースは、真壁高の強みでもある農業関連学科と連携した専門的な授業も実施します。
学校連携型キャンパス制となる結城一高と鬼怒商業高は、それぞれの生徒がオンラインの活用やキャンパス間の移動により、両校の授業を受けることができます。
普通科の生徒が簿記やマーケティングといった商業科目を選択することも可能にします。また、両校に単位制を導入するほか、「祭りゆうき」など結城市内のイベントに合同参加します。
柳橋常喜教育長は会見で「子どもたちに多様な選択肢を提供できる」と改革の狙いを強調しました。