小山-大宮駅間が1,000円超えに JR東日本の運賃値上げで栃木県南部エリアへの影響は?



佐野市

JR東日本の運賃改定が3月14日(土)から適用され、管内全エリアで運賃が値上げされます。栃木県南部エリアでは、小山-大宮駅間が1,000円の大台を超えることに。具体的な値上げ幅や定期券への影響などについてまとめました。

なぜ値上げされるの?

JR東日本は昨年(2025年)10月、2026年3月14日(土)購入分から管内全エリアで平均7.1%の運賃値上げを実施すると発表しました。

値上げは1987年のJR発足以来、消費増税を除いて初めてのこと。対象となるのは普通運賃と定期運賃で、特急料金やグリーン料金は改定されません。

値上げに踏み切る理由について、JR東日本は「鉄道利用者の減少」や「安全運行のためのコストの増大」を挙げています。

値上げ幅はどれくらい?

では、皆さんがよく利用する区間ではどのくらいの値上げになるのでしょうか。栃木県南部エリアにおける普通運賃の値上げ幅を具体的に見てみましょう。

首都圏方面

まずは、東北新幹線と宇都宮線、両毛線、水戸線が乗り入れる栃木県南部最大のターミナルである小山駅を例に、首都圏方面への片道料金を比較します。

小山発 大宮 上野 東京 横浜
改定前 990円 1,340円 1,520円 1,980円
改定後 1,040円 1,410円 1,600円 2,090円
(値上げ幅) (+50円) (+70円) (+80円) (+110円)

これまで片道が1,000円を切っていた“栃木から最も近い都会”大宮駅が50円アップの1,040円となるのは、とくに中高生のお財布にとって痛手かもしれません。

東京駅は80円アップの1,600円。横浜駅もこれまでは2,000円を切っていましたが、110円アップの2,090円となり、2,000円台に乗ります。

栃木県南部から首都圏へのお出かけで重宝されてきた、フリーエリア内の乗り降りが自由となる「休日おでかけパス」も2,720円から2,950円(+230円)に値上げされます。

両毛線

続いては生活圏内に目を向けて、栃木県南部を東西に貫く両毛線で片道料金(ICカード乗車券)を比較します。

小山発 栃木 佐野 足利 高崎
改定前 242円 506円 682円 1,694円
改定後 253円 528円 715円 1,782円
(値上げ幅) (+11円) (+22円) (+33円) (+88円)

小山駅発では栃木駅で11円、佐野駅で22円、足利駅で33円…と距離が遠くなるごとに値上げ幅が広がります。

そのほかの区間も同様で、栃木駅-佐野駅は330円から341円(+11円)に。佐野駅-足利駅も242円から253円(+11円)に値上げとなります。

JR東日本が開設した「改定後運賃検索サイト」(https://unchinkensaku.jre-maas.com/)では、改定前と改定後の運賃を検索することができます。乗車駅・降車駅を入力して、自分が利用する区間を調べてみましょう。

定期運賃への影響は?

一度の乗車では十円から百円単位の値上げですが、定期券となれば生活にも大きな打撃となりそうです。

小山駅-東京駅間(新幹線未利用)の改定前の通勤定期券は1カ月で38,660円ですが、改定後は40,690円(+2,030円)に。なかなかに影響の大きな値上げ幅です。

一方で栃木県内の駅が乗降駅となる場合、大学生や高校生などの通学定期券は、今回の値上げの対象とはなりません。小山駅-東京駅間(新幹線未利用)であれば、1カ月19,590円で据え置かれます。

これは両毛線などの近隣駅間の利用でも同じです。電車で通学する子供を持つ親御さんたちは一安心ではないでしょうか。

改定前の切符は有効?

値上げは3月14日(土)購入分から適用されます。裏を返せば、3月13日(金)までであれば改定前の金額で購入できるということです。

ただし、切符には有効期限があります。JR東日本では、100km以内の乗車券の有効期間は1日(当日限り)。101~200kmは2日、201~400kmは3日と増えていきますが、改定前の買いだめという作戦は長距離の旅行でない限り通用しないでしょう。

JR小山駅

一方で、定期券は3月13日(金)までに購入することの恩恵がありそうです。

定期券は有効期限開始の14日前から購入できます。そのため3月13日(金)であれば、改定前の金額で3月27日(金)に有効期限開始となる定期券を購入できるのです。

区間によっては1カ月で千円単位の節約になる可能性がありますので、定期券の新規・継続購入のタイミングが合う方は3月13日(金)までの購入を意識しておくとよいでしょう。

JR東日本によると、改定日直前は窓口や券売機の混雑が予想されるとのこと。時間にゆとりをもって行動することをお忘れなく。

往復券の販売終了へ

また3月13日(金)には、Suica(スイカ)誕生前は遠出の際に買った人も多いであろう「往復乗車券」の販売が終了となります。

片道601km以上を往復する場合に往路・復路の運賃がそれぞれ1割引となる往復割引が適用されていましたが、これもなくなります。

発売枚数の減少が理由とのこと。往復券をなくさないように持っていた記憶が懐かしく、時代の移り変わりを感じます。


特 集

feature


特集一覧を見る