八千代町に「子育て交流サロン」開所 かつての駐在所を改修 親の孤立感・不安解消 気軽に立ち寄れる交流の場へ



かつての駐在所を改修して開設した子育て交流サロンの外観=八千代町貝谷 八千代町
かつての駐在所を改修して開設した子育て交流サロンの外観=八千代町貝谷

茨城県八千代町は2025年5月29日、同町貝谷に開設した「子育て交流サロン」の開所式を行い、6月2日に運用を始めました。

町が運営する初の子育て支援施設で、かつて駐在所に使われていた建物を改修し、「子育てサポーター」を配置しました。子育て中の親の孤立感や不安の解消を目指し、親子が気軽に立ち寄れる交流の場をつくっていきます。

子育てサポーターは、元教員や保育士など町民12人で構成され、全員が女性です。約20年前に結成し、これまでは中央公民館で託児やイベントの運営協力などを行っていました。

今後は「子育て交流サロン」が活動拠点になります。代表の板倉はるみさん(75)は「一生懸命頑張っている親からいろいろ話を聞いてあげたい。子どもも一緒に笑顔になれるような施設にできたら」と意気込んでいました。

建物は約30年前に下妻警察署の旧西豊田駐在所として建設されました。木造平屋で延べ床面積約90平方メートル。約900万円かけて改修や備品を整備しました。室内にはベビーベッドや遊具、絵本などがあり、外にはメダカを観察できる小さなビオトープや、家庭菜園スペースがあります。

室内遊具や絵本などをそろえた子育て交流サロン=八千代町貝谷

室内遊具や絵本などをそろえた子育て交流サロン=八千代町貝谷

開所式には関係者約60人が出席しました。野村勇町長は「家族や友だちに話せない悩みもあると思う。この施設が子育て中の皆さんに大いに貢献することを期待している」とあいさつしました。

対象者は町内の未就学児と保護者で、無料で利用できます。毎週土曜に開所し、運営時間は午前10時~午後3時となっています。


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