茨城県桜川市富谷の富谷観音(小山寺)で2025年11月22日(土)から24日(月・祝)までの3日間、国指定重要文化財の三重塔が特別開帳されます。
寺伝によれば、富谷観音は735(天平7)年、聖武天皇の勅願で行基に開創されました。1300年近い歴史を持つ古刹です。

富谷観音の仁王門=桜川市富谷
三重塔は室町時代中期の1465(寛正6)年に建立され、関東地方以北で最古のものと言われています。

国指定重要文化財・富谷観音の三重塔=桜川市富谷、2024年11月撮影
柿葺こけらぶき屋根や禅宗様式の高欄(手すり)、部材に施された透かし彫りなどに特徴があります。
同じ桜川市内にある雨引観音(楽法寺)、椎尾薬師(薬王院)を加えた三寺の塔を巡拝するキャンペーン「桜川三塔巡り」が昨秋開催され、寺のご好意で富谷観音三重塔の内部を撮影させていただきました。
桜川三塔巡り〈上〉パワースポットを回り、限定御朱印と記念品を頂こう 富谷観音・雨引観音編

富谷観音の三重塔内部(2025年11月、寺の許可を得て特別に撮影)
ふだんは見られず、素晴らしいものなので、ぜひ現地で拝観することをお勧めします。境内や富谷山のモミジやイチョウも色付いてきました。
拝観時間は午前9時から午後4時。拝観料500円(中学生以下は無料)。限定の御朱印も頒布されます。
23日(日)には午前11時と午後2時の2回、筑波大落語研究会の奉納落語があります。さらに加波山市場が出店し、地元の新鮮野菜などを販売されます。
問い合わせは富谷観音☎0296-75-4440。
