映画「SENSEKI」、12月19日から小山シネマロブレで上映 渡辺徹さん構想 古河藩家老・鷹見泉石の晩年描く



目が見えなくなった晩年の鷹見泉石が妻に手を引かれて歩くシーン=古河市観光協会提供 古河市
目が見えなくなった晩年の鷹見泉石が妻に手を引かれて歩くシーン=古河市観光協会提供

江戸時代の蘭学者で古河藩家老を務めた鷹見泉石(本名・忠常、1785~1858年)の晩年を描いた映画「SENSEKI」が、2025年12月19日(金)から25日(木)まで、栃木県小山市中央町の小山シネマロブレで上映されます。

鷹見泉石(中央)や奉公人がカステラを焼くシーン=鷹見泉石記念館

鷹見泉石(中央)や奉公人がカステラを焼くシーン=鷹見泉石記念館

「SENSEKI」は、茨城県古河市出身で22年に亡くなった俳優・渡辺徹さんが構想し、渡辺さんが所属した文学座と地元有志が、芸能事務所「ホリプロ」の協力を得て同市内でのオールロケで撮影。文学座のたかお鷹さんが泉石を演じ、渡辺さんの妻・榊原郁恵さんと息子の渡辺裕太さん、拓弥さんも出演しています。

■写真説明:古河の郷土料理も登場する食事シーン=古河市観光協会提供

■写真説明:
古河の郷土料理も登場する食事シーン=古河市観光協会提供

泉石は、1831年に古河藩家老になり、藩主の土井利位が大坂城代に就いた際には大坂に赴任。37年に大坂で「大塩平八郎の乱」が起きた際には、平八郎の探索と捕縛に当たりました。その後、利位の老中就任とともに江戸勤務となり、幕府の天文方やオランダ通詞、多くの蘭学者と交流を深めました。

古河歴史博物館に展示されている国宝「鷹見泉石像」のレプリカ

古河歴史博物館に展示されている国宝「鷹見泉石像」のレプリカ

「SENSEKI」は、泉石が古河で隠居生活を始めた46年から死去する58年までの13年間にスポットを当て、泉石の日常や食を中心に、死と向き合う姿を描いています。今年9月に東京の新宿K’s cinemaで初めて上映され、映画に出演した俳優の森寧々さんの出身地、兵庫県加古川市でも上映されました。

小山シネマロブレでの上映は午後0時15分から。12月20、21日には徹さんの次男で、作品に出演した俳優の拓弥さんらが舞台あいさつします。

詳しくは小山シネマロブレのホームページをご確認ください。


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