砂沼を眺めながらいただく和魚ごはん グルメ
砂沼を眺めながらいただく和魚ごはん

絶景のロケーションもごちそう! 茨城百景「砂沼」で味わう“和魚ごはん” 下妻マルシェ水曜市



茨城県内のマルシェやイべントに出店する「FOODTRUCK Nakazawa(フードトラック・ナカザワ)」は、東京・豊洲市場から仕入れた魚が味わえる和魚ごはんを提供する移動販売のお店です。毎週水曜日に茨城県下妻市の砂沼さぬまのほとりで催される「下妻マルシェ水曜市」に出店するというので取材しました。

仕事上がりの晩酌タイムが至福のひとときと言う中沢さん夫妻

キッチンカーに近づくと食欲をそそる香ばしい香りに思わず深呼吸。店の前の手書きのお品書きを見ていたら「いらっしゃい!」と笑顔で迎えてくれました。

店を切り盛りするのは中沢正好まさよしさん(63)と芙雪ふゆきさん(44)夫妻。埼玉県内に住み都内で飲食店を営んでいた2人は2021年3月、茨城県に移住して移動販売をスタートしました。「決まった場所で店舗を構えてお客さまをお迎えするのもいいですが、キッチンカーで好きな場所へ行ってお店を開くのも素敵だなと思って」と芙雪さん。移住の決め手は、自然が豊かで野菜がおいしいところだと言います。

銀ムツは煮てよし焼いてよし 欲張って “二刀流”

肉厚の銀むつは食べ応え充分。味付けは茨城産の醤油を使っています

肉厚の銀むつは食べ応え充分。味付けに茨城産しょう油を使っています

一番人気は、脂が乗った銀ムツを煮魚と焼き魚で提供する「あいもり弁当」(1200円)です。ふっくらした身と香ばしい味わいの「銀むつ焼き」と、プリっとした弾力と上品な甘さの「銀むつ煮」の“二刀流”が味わえます。

早速いただききましたが、同じ魚なのに調理の仕方で味の印象が変わることに驚きつつ、交互に食べ進めることで口の中にそれぞれのうまみが広がりました。炊き立てのごはんとの相性も抜群で、箸が進みます。

調理は30年以上の板前のキャリアをもつ正好さんが担当です。ごはんに添えられたノリの佃煮も正好さんのお手製で、浜名湖の生のりを煮て作った隠れ人気メニューです。「当たり前のことですが、手を抜かず丁寧な仕事をすることが味につながっているんじゃないかな」と、おいしさの秘訣ひけつを教えてくれました。このほか、ウナギのかば焼きやねぎとろをセットにした銀ムツメニューも提供しています。

特別じゃない日常に溶けこむ

実は、「下妻マルシェ水曜市」の仕掛け人は芙雪さんです。数年前に知人に誘われてこの場所で開かれたイベントに出店した際、見晴らしの良い砂沼のロケーションが気に入って、その後も定期的に店を出すようになったそうです。

しばらく1店舗だけで運営していましたが、コロナ禍も重なり、みんなが健やかに集える地域コミュニティーの場をつくりたいと出店者を募ったところ、趣旨に賛同した仲間が参加するようになりました。

今ではハンドメイドやクラフト雑貨、スイーツのキッチンカーなど10店舗ほどが出店しています。マルシェを通じて常連さんはもちろん、出店者同士の横のつながりが広がることもうれしいと笑顔を見せる芙雪さんは、「非日常ではなく日常の中にあるマルシェです。砂沼の周りを散歩やランニングした後に気軽に立ち寄ってください」と呼び掛けています。

回数を重ねるごとに常連さんも増えていきます。出店者とお客さんの距離の近さはこういうマルシェならではです

マルシェで購入した商品は、隣接する「サンsunさぬまさん歩の駅」の2階の屋外テラス席(ペット同伴可)や屋内フリースペースでも食べることができます。

FOODTRUCK Nakazawa(フードトラック・ナカザワ)
出店日:毎週水曜日(下妻マルシェ水曜市に出店。他の日の出店情報はインスタグラムを確認)
Instagram:https://www.instagram.com/foodtrucknakazawa/
問い合わせ:080-3176-2461(ナカザワ)

下妻マルシェ水曜市
場所:茨城県下妻市砂沼新田32-11(サンsunさぬまさん歩の駅駐車場広場内)
開催日:毎週水曜
営業時間:10時~14時
Instagram:https://www.instagram.com/shimotsuma_wednesday/?img_index=1


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