結城でしらすを食す グルメ
結城でしらすを食す

ふっくら、ぷりぷり! 少年時代から親しんだ茨城沖のシラス 海から離れた結城市で味わって 店主が一念発起オープン



趣のあるのれんに吸い込まれて店内へ

趣のあるのれんに吸い込まれて店内へ

JR結城駅北口から徒歩5分。「chez-chan-Mori(シェちゃん-モリ)」は、茨城で水揚げされたシラスが味わえるお店です。ちょっと変わった店名は、店主の森山浩道ひろみちさん(57)の愛称(もりちゃん)から由来しています。「シェ○○は、フランス語で○○の店という意味です。いつか自分で店をやる機会があれば、絶対に付けたいと思っていました」と森山さん。その機会は、2023年に訪れました。

脱サラ、一念発起しオープン

まだまだ試行錯誤してシラスの可能性を広げたいと意気込む店主の森山さん

まだまだ試行錯誤してシラスの可能性を広げたいと意気込む店主の森山さん

メーカーのエンジニアとしてサラリーマン生活を送っていた森山さんは、テレワークやオンラインなどコロナ禍で変容する働き方に違和感を覚え、会社の早期退職制度を利用して36年間の会社員生活に終止符を打ちました。「古いタイプの人間なんでね、やっぱり対面でのコミュニケーションが好きですね」。

そんな森山さんが次のチャレンジとして選んだのが、茨城沖で取れるシラスです。大洗や那珂湊
など太平洋沿岸のまちで育った森山さんにとって、シラスは子どものころから親しんだ味。そんな古里の味を発信したいと思い、長年暮らしている結城市内で2023年3月、店を開きました。

産地直送だから実現できるぜいたく

どどーんとシラスが盛り付けられた、看板メニューの「那珂湊直送ふっくらしらす丼」

どどーんとシラスが盛り付けられた、看板メニューの「那珂湊直送ふっくらしらす丼」

シラス本来の味を楽しむなら、まずは看板メニューの「那珂湊直送ふっくらしらす丼」がお薦めです。茨城県ひたちなか市でシラスの加工業を営んでいる親戚から直接仕入れていることもあって、ごはんを覆い尽くすほどたっぷりシラスを盛り付けてくれます。ぷりぷりふっくらした食感のシラスは、程よい塩加減でしょう油なしでも十分なおいしさ。「梅オクラしらす丼」や「明太高菜しらす丼」などアレンジ丼も試してみたくなります。

冷めてもおいしい「しらすのホットサンド」は遠方から買いにくるリピーターが多数

冷めてもおいしい「しらすのホットサンド」は遠方から買いにくるリピーターが多数

「しらす丼」の次に人気があるのは「しらすのホットサンド」です。シラスと明太子、チーズ、のりを、カリっと焼き上げたトーストでサンドしてあります。のりの風味が全体の味のアクセントになっていて後を引きます。シラスに合うのはごはんだけじゃないと、新たな発見がありました。

オープンして1年が過ぎ、思い切ってチャレンジして良かったと森山さんは振り返ります。「やっぱり人と話すことが好きですね。地域の方やお客さんとの会話も楽しいですし、提供した商品を喜んでもらえることもうれしい。ここで人とのつながりが生まれるのが一番の喜びです」。

chez-chan-Mori(シェちゃん-モリ)
住所:茨城県結城市結城386-15
営業時間:11時~14時・16時~18時(水曜~金曜)
11時~18時(土日祝日)
※商品がなくなり次第終了。
定休日:月、火曜
電話番号:090-6164-8588
参考価格:(表示はテイクアウト価格)
那珂湊直送ふっくらしらす丼 並盛り 620円
しらすホットサンド(数量限定)   560円
※店内での飲食価格は異なります。価格が変動する場合があるので最新情報はインスタグラム(https://www.instagram.com/chez_chan_mori/p/CrlVBKVS8EK/?img_index=1)で確認してください。

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