ひな人形550体ずらり 下妻市ふるさと博物館企画展「ひなに魅せられて」 3月8日まで 1日にひなまつりコンサート



昭和3年3月3日生まれの方のおひなさま(左)、ふっくらとした顔立ちが愛らしい、貴重な享保びな(右上)、愛媛で大正時代から受け継がれる、木彫りの伝統工芸で作られたおひなさま(右下) イベント
昭和3年3月3日生まれの方のおひなさま(左)、ふっくらとした顔立ちが愛らしい、貴重な享保びな(右上)、愛媛で大正時代から受け継がれる、木彫りの伝統工芸で作られたおひなさま(右下)

茨城県下妻市長塚乙の市ふるさと博物館で2026年3月8日(日)まで、企画展「第14回ひなに魅せられて~博物館のひなまつり」が開催されています。

戦国時代に当地を治めていた多賀谷氏の居城をイメージして設計された下妻市ふるさと博物館=下妻市長塚乙

戦国時代に当地を治めていた多賀谷氏の居城をイメージして設計された下妻市ふるさと博物館=下妻市長塚乙

今回で14回目となる人気企画展

今回で14回目となる人気企画展

150組・550体が勢ぞろい

博物館内には、館所蔵と地域の家庭で受け継がれてきたひな人形が飾られており、150組・550体の多彩なおひなさまを楽しむことができます。

ガラスケースの中だけでなく、館内全体を使い趣向を凝らした展示が特徴で、趣の異なるおひなさまに出合えます。

中庭から指し込む光に包まれたエントランスホールでひな人形がお出迎え

中庭から指し込む光に包まれたエントランスホールでひな人形がお出迎え

鮮やかな色彩の打掛とひな人形の組み合わせが優雅な雰囲気を醸し出しています=下妻市長塚乙

鮮やかな色彩の打掛とひな人形の組み合わせが優雅な雰囲気を醸し出しています=下妻市長塚乙

愛媛で大正時代から受け継がれる木彫りの伝統工芸で作られたおひなさま

愛媛で大正時代から受け継がれる木彫りの伝統工芸で作られたおひなさま

江戸時代のひな人形から昭和の段飾りまで時代ごとのおひなさまが楽しめます

江戸時代のひな人形から昭和の段飾りまで時代ごとのおひなさまが楽しめます

江戸中期の「享保雛」も

展示されているひな人形の中で最も古いのが享保雛きょうほうびなです。江戸中期に流行したおひなさまで、担当の方によりますと「綿が入ったふっくらした衣装と、里芋のような丸みのある顔立ち」が特徴とのことです。

ふっくらとした顔立ちが愛らしい貴重な享保雛

ふっくらとした顔立ちが愛らしい、貴重な享保雛

昭和3年3月3日生まれの方のおひなさま

珍しい展示として、昭和3年3月3日のひな祭りに生まれた方のおひなさまも紹介しています。

よく見ると、段飾りの下の方に縁起物の人形が飾られています。この地域では初節句の際に親戚がお祝いに人形を贈る風習があったそうで、これらの人形もその一つということです。

筆者にはなじみのない風習ですが、新しい命を祝う気持ちが伝わってきて心温まりました。

昭和3年3月3日生まれの方のおひなさま。段の下には高砂人形も飾られています

昭和3年3月3日生まれの方のおひなさま。段の下には高砂人形も飾られています

年代物の階段型のタンスや今では珍しい火鉢など、所蔵されている古い民具と組み合わせたひな人形も見どころの一つです。おひなさまがそこで暮らしているような親しみやすさがあります。

ひな人形がそこで暮らしているように感じる展示です

ひな人形がそこで暮らしているように感じる展示です

階段ダンスに並ぶひな人形。古民具との組み合わせは博物館ならでは

階段ダンスに並ぶひな人形。古民具との組み合わせは博物館ならでは

市民の方が制作した、ちりめんや和紙のつるし飾りも会場を彩ります。これまでの同展のチラシを使って職員が手作りしたユニークなつるし飾りも目を引きます。

上品な雰囲気の和紙のつるし飾り

上品な雰囲気の和紙のつるし飾り

これまでのチラシを活用した、職員手作りのつるし飾りもユニークです

これまでのチラシを活用した、職員手作りのつるし飾りもユニークです

当初はひな人形を募集していましたが、今では来館者から「家にもありますよ」と声をかけてもらうこともあるそうです。

担当の菊池桃子さんは「毎年来てくださる方もいるので、見せ方を工夫しています。今年はピンク色や色違いの毛氈もうせんを使って、明るい色合いを意識しました」と話してくれました。

鮮やかな色合いの毛氈がひな人形を引き立てています

鮮やかな色合いの毛氈がひな人形を引き立てています

3月1日「ひなまつりコンサート」

3月1日(日)には、バイオリン・ピアノ・フルート・歌唱によるひなまつりコンサートも開催されます。午前の部は11時から、午後の部は1時半から。無料です。

エントランスホールでの演奏のため立ち見での鑑賞になります。

取材時(2月中旬)には梅の花が咲き始めていました。毎年ひなまつりコンサートの頃に満開になるそうです。今年はどうでしょう

取材時(2月中旬)には梅の花が咲き始めていました。毎年ひなまつりコンサートの頃に満開になるそうです。今年はどうでしょう

開放感ある広々とした展示空間でおひなさまが楽しめます

開放感ある広々とした展示空間でおひなさまが楽しめます

ひなに魅せられて~博物館のひなまつり
会期:3月8日(日)まで
会場:下妻市ふるさと博物館(茨城県下妻市長塚乙77)
開館時間:午前9時~午後4時半
休館日:2月24日(火)・3月2日(月)
入場料:会期中無料
問い合わせ:0296-44-7111

 


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