佐野日大高校がセンバツに12年ぶり出場! 学校の成り立ち&甲子園との深い縁をまとめました



佐野市

第98回選抜高等学校野球大会(センバツ)に佐野日大高校が出場します。栃木県佐野市からの甲子園出場は昨年夏の青藍泰斗高校に続いて2季連続。学校としては12年ぶりの甲子園に乗り込む「佐日(さにち)」の歴史、そして甲子園との深い縁についてご紹介します。

卒業生の半数超が日大へ

佐野日大高校は1964年創立の私立校。中心部から北に5~6km離れた佐野市石塚町に校舎があります。

正式名称を「佐野日本大学高等学校」という通り、日本大学(日大)の附属校であり、卒業生の約6割が日大に進学しています。

佐野日大高校の校舎(下野新聞)

日大の附属校には「付属」「準付属」「特別付属」といった分類がありますが、学校法人佐野日本大学学園が運営する佐野日大高校は「準付属」にあたります(「付属」は日大が直接運営する学校、「特別付属」はかつて直接運営していた学校)。

併設校として1988年に佐野日大中学校、1990年に佐野女子短期大学(現・佐野日大短期大学)を開校。2010年には6年制の中高一貫教育となる佐野日大中等教育学校が開校し、中学校が廃止となっています。

学校法人の核となる佐野日大高校は「佐日(さにち)」の愛称で親しまれ、茨城、群馬、埼玉などからも県境を越えて、たくさんの生徒が通っています。

甲子園初出場で“平成初”快挙

佐野日大高校にはサッカー部、陸上競技部、剣道部など、全国大会で活躍する運動部がたくさんあります。その中でも「スポーツ強豪校」として知られるきっかけとして大きかったのが、野球でした。

硬式野球部はこれまで春4回、夏6回の甲子園出場経験があります。甲子園初出場は1989年夏。現在の野球部監督を務める麦倉洋一さん(栃木市出身)がエース投手としてチームを引っ張り、初戦に完封勝利を収めました。

甲子園初勝利を挙げて喜ぶ麦倉さん=1989年8月9日(下野新聞)

この1勝は佐野日大高校にとって「甲子園初勝利」であっただけでなく、平成元年の開幕試合であったことから「夏の甲子園の平成初勝利」に。さらに、麦倉さんがこの試合で放った本塁打は「平成第1号本塁打」となりました。

直近で甲子園に出場したのは2014年春のセンバツ。ここではプロ野球のオリックスで活躍する田嶋大樹投手を擁して、ベスト4入りを果たしています。

将来を見据えた選手育成にも定評があり、麦倉監督、田嶋投手のほか、多数のプロ野球選手を輩出。栃木県出身者で初の大リーガーとなった澤村拓一さん(1月に引退発表)も硬式野球部のOBです。

甲子園に縁が深い監督&主将

12年ぶりの甲子園に挑む今年のチームは、攻守のまとまりと粘り強さが信条で、昨年秋の関東大会ではベスト4に入っています。

主将の中村盛汰選手=2025年10月25日(下野新聞)

甲子園を本拠地とするプロ野球の阪神にかつて在籍した麦倉洋一監督にとっては、指導者として初めての聖地凱旋となります。

主将の中村盛汰三塁手は、PL学園(大阪)監督として春夏6度の全国制覇を果たした順司さんを祖父に持つという話題性も。甲子園に縁がある監督&主将がいるチームということで、全国メディアからも注目を集めています。

地元の北関東3県境エリア出身者では5人がベンチ入り。足利市出身の須田凌央捕手、小和田和輝捕手、小島颯人内野手、石井雄外野手、栃木市出身の寺崎雄大投手が甲子園の土を踏みます。

地元・佐野市から応援を

大会第5日、3月23日(月)の1回戦第3試合で三重高校(三重)と対戦する佐野日大高校。当日は14:00試合開始予定にあわせて、地元の佐野市でパブリックビューイングが開催されます。

会場は佐野市役所1階の市民活動スペース。いす席が100席程度用意されるほか、立ち見もできるということです。

入場は事前申し込み不要で先着順(13:30開場)。主催する佐野市は、車で来場する場合、足利銀行佐野支店跡地か佐野市万町駐車場のどちらかを利用するよう呼びかけています。

試合が雨天順延となると、パブリックビューイングも順延されます(会場が確保できない場合は中止)。

また、2回戦(3月26日)や準々決勝(3月27日)、決勝(3月31日)でのパブリックビューイング実施に向けて会場を押さえているようですので、盛り上がりを甲子園まで届けたいという人はぜひ足を運んでみてください。


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