和紙を使った機体で世界記録! 茨城・筑西市「ユメノバ」展示の人力飛行機が航空宇宙技術遺産に認定



科博廣澤航空博物館に展示されている「日大式ストークB」(上)=筑西市徳持 地域別
科博廣澤航空博物館に展示されている「日大式ストークB」(上)=筑西市徳持

茨城県筑西市のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」を運営する広沢商事は、同パーク内「ユメノバ」の科博廣澤航空博物館に展示されている人力飛行機「日大式ストークB」が、「航空宇宙技術遺産」に認定されたと発表しました。日本航空宇宙学会から認定証が授与されたこの機体は、驚くべき記録と歴史を持っています。

■学生チームが作り上げた奇跡の機体

「日大式ストークB」は、日本大学理工学部の学生チームによって設計・製作されました。1977年には、飛行距離2093.9メートル、滞空時間4分27秒という当時の世界最長飛行記録を見事に樹立しています。

機体は全長8.85メートル、全幅21メートルと大型ですが、素材に和紙が使われていることもあり、全体の重量はわずか35.9キログラムしかありません。

科博廣澤航空博物館に展示されている「日大式ストークB」=筑西市徳持(資料写真)

科博廣澤航空博物館に展示されている「日大式ストークB」=筑西市徳持(資料写真)

■「鳥人間コンテスト」にもつながる情熱

今回の認定では、日本独自のものづくり技術が機体の隅々まで生かされている点や、学生チームだけで設計から製作、飛行まで行い世界記録を打ち立てた点が高く評価されました。

さらに、人間の力だけで飛べることを世界に証明し、その後の「鳥人間コンテスト」などで多くの人が人力飛行機作りに挑むきっかけを作ったことも、航空技術者の育成という観点で称賛されています。

■歴史的遺産を間近で見られる「ユメノバ」

この機体は国立科学博物館(東京)の所有で、以前はつくば市の倉庫に保管されていました。2024年の「ユメノバ」オープンに合わせて貸与され、現在は一般公開されています。

「航空宇宙技術遺産」になっている「YS-11」=筑西市徳持(資料写真)

「航空宇宙技術遺産」になっている「YS-11」=筑西市徳持(資料写真)

ユメノバの展示品が同遺産に認定されたのは、戦後初の国産旅客機「YS-11」国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟に続いて、今回が3例目となります。広沢商事の野口稔夫専務取締役は、「歴史的な遺産がまた一つ増えました。大事に保管していくのがわれわれの大きな使命です」と喜びを語りました。

貴重な歴史的遺産を間近で見られる「ユメノバ」。お休みの日にぜひ足を運んで、学生たちの情熱と日本の技術力を体感してみてはいかがでしょうか。

 ユメノバ(ザ・ヒロサワ・シティ内)
住所: 茨城県筑西市 ザ・ヒロサワ・シティ
電話番号: 0296-48-7417
営業時間: 10:00〜17:00(最終入場 16:30)
定休日: 月曜日(月曜が祝日の場合は翌日休園。連休・年末年始などは別途設定あり)
入園料:大人:2,500円
高校生・大学生:1,000円
中学生:700円
5才以上:500円
お体が不自由な方:500円(※付添の方は1名まで同額)
5才未満 団体:有料
駐車場: 無料
公式ウェブサイトはこちら
<ご来園にあたっての注意事項>
入園料、売店、レストランのお支払いは現金のみとなります。
10名を越える団体でご入場される場合は、事前にご連絡をお願いいたします。
未就学児だけでのご入場はご遠慮いただいております。

特 集

feature


特集一覧を見る