茨城県境町では今年度から、町内にある私立保育園や認定こども園計10園のうち、9園に外国語指導助手(ALT)を1人ずつ配置しました。すでに各校に複数人のALTが配置されている公立小中学校全7校とあわせ、切れ目のない英語教育の環境を整えることで、グローバル人材の育成につなげていく狙いです。
日常の保育で自然に英語に触れる環境を
町では2020年度から、試験的に3カ所の公私連携型保育所にALTを配置していましたが、今年度から新たに6施設を加え、計9園へと拡大しました。
ALTは外部の委託先企業を通じてフィリピンから派遣された人材で、各園に週5日間常駐します。歌やゲーム、絵本の読み聞かせといった英語の活動はもちろんのこと、遊びや食事の時間など普段の保育のなかでも、園児たちが日常的に英語に親しめるように工夫されています。
キリスト愛児園でのレッスンの様子
新たにALTが配置された同町伏木の認定こども園「キリスト愛児園」では12日、3歳児11人と4~5歳児13人を対象に英語の「授業」が行われました。
園児たちは、ALTの女性講師(38)の動きに合わせて英語で歌ったり踊ったりと楽しそうな様子。女性が指さした笑顔や怒り顔のイラストを見て、「スマイル」「アングリー」などと感情を英語で元気よく答えていました。
同園では、女性講師が作ったカリキュラムに沿って、少なくとも全園児が週2回は英語の授業を受けられるよう計画しているそうです。
職員にも良い刺激に
内海明美園長は、「空き時間にも積極的に声をかけてくれ、園児たちは自然な感じで英語に触れられています」と話します。また、庭の木に手製のチョウを飾り付けたり、草花を紙に直接押し当ててペイントしたりするなど、柔軟な発想で授業や保育を手伝うALTの姿に、ほかの職員も良い刺激を受けているといいます。
今回の9園へのALT配置の事業費として、2026年度一般会計当初予算には約6,000万円が計上されました。

境町役場
町こども未来課の担当者は、「幼児期から義務教育期まで切れ目のない教育環境を整えることで、グローバル社会に対応できる人材を育てたい」と今後の展望を語っています。
