茨城県筑西市内を流れる五行川(勤行川)沿い、市立中央図書館の敷地内に今年4月オープンした「CAFE 28+」(カフェ ニーハチプラス)は、ブラックの四角い建物が特徴で、既にここになくてはならない存在になっているようです。
平日は図書館利用の市民や近隣の高校生たち、土日は家族連れでにぎわっています。現在はテイクアウト利用が約6割ということで、コーヒー片手に図書館のロビーで本を読む方や、筑波山を望む川沿いでドーナッツを食べながらくつろぐ方の姿が見られます。
地域の拠点、にぎわい創出へ
JR下館駅周辺には複数の高校があり、図書館を利用する生徒も多いのですが、近隣にカフェなどがなく、放課後の時間になるとペットボトル片手に市役所ロビーに集まっていたそうです。そこで、市の「街中賑わい創出プロジェクト」の一環として待望のカフェが整備されました。
もともと筑西市内で「二葉じかん」と「二葉ごはん」いう店を経営していた、マスターの渡辺秀樹さんが、そのノウハウを生かし「CAFE 28+」を運営しています。店名には「二葉(28)」と、遊び時間を皆さんに+(プラス)したいとの思いが込められています。
店の看板メニューはドーナツです。素材に北海道産小麦粉の「春よ恋」ときび砂糖を使用。イーストで生地を醗酵させたら手で整形し、二次醗酵してから毎日一つ一つ揚げています。ずっしりとした重量感がある一方で、生地はもちもち、ふわふわ。甘さも控えなのでペロっと食べられる軽さもあります。一日30~40個限定のため、夕方には売り切れてしまうことも多いそうです。
ドーナツはいずれも人気のシュガーとチョコナッツの2種類。ランチ時には、図書館利用者やOLがカップサラダと一緒にテイクアウトしていくことも多く、テイクアウト向けに専用クッションを貸し出しています。外にはテラス席を併設し、店内が満席でも利用できます。車が入れない公共施設の敷地内ということで、子どもが走り回っても安心という声も聞かれます。
飲食店を経営している時代から「手作り、安心で、おいしいものを提供したい」という強い思いを抱く渡辺さん。ドーナツやマフィンなどの軽食だけでなく、ボルシチやクラムチャウダーといったランチメニューも充実しています。ドーナツ、コーヒー、スープのメインメニュー以外は、今後も少しづつ変化させていくそうです。
生徒たちだけでなく先生たちも利用してくれるそうで、既に周辺地域のハブ(拠点)になっているようです。地域イベント開催時の出店も検討していおり、なくてはならない存在にますますなりそうです。
所在地:茨城県筑西市下岡崎1丁目11-1(筑西市中央図書館敷地内)
営業時間: 午前11時~午後6時
定休日: 月・火曜日
駐車場:筑西市役所旧庁舎跡地駐車場
Instagram:https://www.instagram.com/cafe28plus/