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子どもの「やってみたい」を応援 キッズ向け「スマイルクッキング」主宰 植松絵里香さん(群馬・大泉町)



大泉町の植松絵里香さんが開く「スマイルクッキング」は、親子または子どもだけで参加できるレッスンの場です。主に太田市の行政センターの調理室などを借りて活動しています。

「スマイルクッキング」を主宰する植松絵里香さん

このレッスンでは、「子どもが『やりたい、やってみたい』という気持ちを応援する。親は口を出さずに見守ること」を原則にしています。失敗も体験させることが大事だと植松さんは言います。

植松さん自身も小学2年生の子どもを持つ母親です。これまで子育てに関して悩むことも多く、たくさんの本を読んだり、「チャイルドコーチング」の通信講座を受けたりして、子どもへの言葉のかけ方などを学んできました。親はつい自分の価値観で「成功してほしい、こうしてほしい」「どうしてできないの」と考えてしまいがちで、「そんなふうにやっちゃだめ」と止めてしまったり、危ないからと挑戦する機会を奪ってしまうことが多いことに気付きました。

ピザの生地をこねながら感触を楽しむ子ども

子どもたちが自分の考えを体現しやすい手段として「料理」というかたちで、2022年から「スマイルクッキング」を始めました。教えるのではなく子どもの自由な発想を引き出します。

ピザづくりの回では、子どもたちが粉と水を混ぜる感触を楽しみ、生地を動物の顔のように形作って、野菜やウインナーで表情を作り、独自のピザを完成させました。子どもが困っている時には、植松さんが声かけします。親ではなく第三者が褒めたり肯定することで子どもの力を引き出すきっかけになると考えています。

この場で仲良くなった子ども同士で参加

何度も参加している母親は「家では散らかることを気にしたり時間的にも余裕がなく、つい怒ってしまう。ここでは自由にやらせることができてありがたい。植松先生は子どもの心をつかむのがうまくて、幼稚園では人見知りしてしまう子どもがのびのびしている」と、初参加の父親は「5歳の子どもが好きなようにやって楽しそうだった。包丁も使いこわごわ見守ったが、やらせてよかった」と話していました。

子どもたちがつくった個性的なピザ

植松さんは、料理体験と子育ての相談を常時受けられる場をつくりたいと夢を持っています。次回「スマイルクッキング」開催は8月の予定。情報は公式ライン @206xbgro で発信しています。

 


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