JR水戸線の結城駅北口から目と鼻の先にある「FLOUR BASE 105」は、結城や古河はじめ茨城産の旬野菜や果物を積極的に使った手作りシロップのかき氷が楽しめるお店です。
フラワーショップのような店名ですが、英語でFLOURは小麦、BASEは基地を表していて、冬はマフィンや焼き菓子などのお菓子が並びます。
かき氷は、4月中旬から9月下旬ごろまでの夏季限定になります。
店主の生沼由香理さんによると、7月上旬まではトマトやトウモロコシ、それ以降は夏本番に向けてスイカやゴーヤなどを使ったシロップが登場する予定です(トマトシロップのかき氷は7月7日で終了予定)。その日の天気や温度に合わせて、10種類近くのかき氷を用意します。
ヨーグルトクリームで「味変」楽しむ
この日は、青ジソのシロップがかかった、その名も「ブルーSHISO」(1200円)をいただきました。こんぺいとう、ハーブ、エディブルフラワーがあしらわれたかき氷は、まるで夏のクリスマスツリーを思わせるような盛り付けで、見た目も涼し気です。
シソの葉を細かく砕いて作ったシロップは、上品な甘さの中にシソの風味が感じられる、さっぱりした味わいです。氷にしっかりシロップが染み込んでいる部分とそうでない部分で味のアクセントが異なり、どんどん食べ進めてしまいます。最初はシソを選ぶことに躊躇していても、一度食べたらリピートするお客さんが多いというのも納得です。
中盤に差し掛かると、氷の中からヨーグルトクリーム(+100円)が見えてきました。なめらかな口当たり、程よい甘さのクリームが、シャキシャキした食感の氷に寄り添いクールダウンしてきた体にじんわり染み渡ります。あ~おいしい! 食後は口の中に清涼感があふれました。
トマトのシロップも試食させてもらいました。デザートかと思うような甘さがあり、トマトの食感も残っています。皮付きのままミニトマトを包丁でカットしているそうで、とても手が込んでいます。
ここでしか味わえないものを
栃木市出身の生沼さんは、都内で洋服を作る仕事をしていました。もの作りが好きで、仕事が休みの日はお菓子作りを楽しんでいたそうです。
15年ほど前に都内から地元の栃木へUターン移住。改めて地元を見渡すと、個人でお店をやっている人たちに目が留まりました。その人たちと話すうちに自分も何かやりたいと思うようになり、イベントで焼き菓子やマフィンなどを販売するようになりました。
そして結城市の「結い市」というイベントに出店していた縁で、2018年に店をオープン。住まいのある栃木県小山市から結城市へ通い、店を切り盛りしています。
店のコンセプトは「見ても食べても おいしい! 楽しい!」。小さい頃から人と同じことをするのが嫌だったという生沼さんは、本などを参考に基本を押さえつつ、お客さんに求められる味を試行錯誤しながらシンプルにおいしい味を探求して、オリジナルの味を生み出しています。
オープンから丸6年になり、「うちの店でしか食べられない味を提供したい」と目標を教えてくれました。
※当日のかき氷のメニューや駐車場の場所、定休日など最新情報はインスタグラムでご確認ください。
所在地:茨城県結城市結城7518-1
営業時間:正午~午後6時
定休日:月、火、水曜定休+不定休
電話番号:070-1464-1050
インスタグラム:https://www.instagram.com/flourbase105/