古河駅に近い住宅街の路地、ちょっと奥まった所に、そっとたたずむようなベーカリー「roji」。秘密の隠れ家のようなお店ですが、中に入るとアットホームな雰囲気が漂います。
店主の古橋祐一さんは、お菓子作りが好きだった妻の季さんの影響を受け、パン作りを独学で学びました。その後、「夫婦でいつかベーカリーを開きたい」という思いが強くなり、一念発起して脱サラ。2022年に店舗をオープンさせました。実は前年の2021年に開店させる予定でしたが、コロナ禍のさなかで機材などがそろわず、試作期間を1年延長するなどして準備に充てました。
お店は、食べ応えあるハード系のパンが中心の品ぞろえ。国産小麦を使い、粉+水+酵母をじっくりと低温長時間発酵させるため、作り置きは一切ありません。焼き菓子に加え、料理と一緒に食べる「食事パン」が常時30種類ほど並びます。季節ごとにパンの種類も少しずつ変わるので、足を運ぶたびに変化を楽しめます。
一番人気は「リュスティクアールグレイ」
一番人気は「リュスティクアールグレイ」。しっとり、もっちり、水分多めの生地は一度食べたら病みつきになりそうです。アールグレイの上品な香りと甘さが味の秘訣です。「リュスティク」はチョコレートもあり、そちらも人気があります。
ハード系のパンは「ロデブナッツ」がお薦めです。アーモンド、カシューナッツ、くるみなど7種類のナッツがぎっしり入っていて、食べ応え十分です。黒こしょうのアクセントが癖になりそうです。ハーフサイズもあります。
店内のかわいらしいPOPは、季さんが担当。洗練された内装から、女性客が多いのかと思いきや、ハード系のパンが好きな男性が一人で買いにくることも多いそうです。
「溶岩窯を使用し、短時間・高温で焼くので、水分が逃げずしっとりとおいしく焼き上げることができます」と、店主の古橋さん。食べ応えがあり、一方でしっとり感を伴うパン。リピーターが多いのもうなずけます。
駅前の立地も手伝い、サラリーマンの男性やOLもお昼や会社帰りに立ち寄り、毎日来店する常連さんもいます。県境にあるお店なので、埼玉、千葉、栃木など3県のナンバーの車が駐車場に止まっていることもしばしばです。
LINEでの取り置きや、オンライン販売も展開しています。古河市のイベントに出店することもあり、古河から全国にファンの裾野を広げています。ご夫婦が作るこだわりの空間に、ぜひお出かけください。
所在地:茨城県古河市横山町2-3-19
電話番号: 0280-23-1636
営業日:木~日曜、午前11時~午後6時(月~水曜定休)
ホームページ:https://roji-106080.square.site/