古河市長谷町にある、特徴的なレンガ造りの建物。中に入って白壁沿いの道を進むと、日本の手工芸品や北欧のビンテージ小物が並ぶ空間が迎えてくれます。店は2019年3月に古河駅前から移転しました。店名は梅の花を意味する「plum(プラム)」です。
オーナーの山口千史さんは、千葉県出身。現在は埼玉県で暮らしながら、店まで通っています。大学時代にフランス語を専攻し、実際に留学も経験。両親も旅行好きだったことから、結婚し主婦になってからも、ほうきなど日本の手工芸品やフランスのビンテージ製品を多くの方に紹介したい、という思いは尽きませんでした。「まずはやってみよう」と2007年に、ウェブ上にショップを開設しました。その後、やはり店舗を持ちたいと、2012年に古河駅前に店を開店、現在に至ります。
販売するものは、山口さんが自分で使って良かったものから全てセレクトしています。基本的に1点物で、バイヤーから仕入れることもありますが、山口さん自身が国内外へ直接買い付けに行くこともあります。
洋服やテーブルクロスなどの布類、ビンテージ小物のほかに、絵本も取り扱っています。知り合いの翻訳家が訳した絵本を中心に、思わず手に取りたくなる鮮やかな絵本が並びます。
オンライン展開もしていますが、「直接店舗で商品を手に取って欲しい」という思いもあり、1点1点丁寧に説明してくれる山口さん。店を構えて12年が経ち、古河市近隣から他県まで、リピーターが増えています。「将来は、もう少しビンテージの物に特化していきたい」と山口さんは抱負を語ります。フランス、スウェーデン、デンマークの商品など日本では買えないものを扱う一方で、日本の紙製品やピアスなどアクセサリーも集めています。見ているだけで国内旅行と海外旅行を楽しんでいるような気分になり、つい長居してしまいます。
店内でのイベントも積極的に開催しています。先日は「植物と絵本のコラボレーション展示、『ゆずりは絵本店』」を開きました。翻訳家のふしみみさをさんが訳した絵本は200冊以上。植物にまつわる本もたくさんあり、絵本に出てくる植物をご紹介するという、ユニークな企画展でした。イベント時は遠方からもお客さんが来店します。
今年12月には「鳥展」と題した鳥をモチーフにしたタペストリーやオーナメント、ガラスの鳥など小物を集めた展示会を計画しています。癒やしの一時が過ごせるとっておきの空間へ、皆さまも足を運んでみてはいかがでしょうか。
営業時間:午前11時半~午後5時半
定休日:日・月曜(不定休あり)
電話番号:0280-51-6324 ホームページ:https://plum-tr.com/
※駐車場は店舗北側に8台分