茨城県古河中央町のホテル山水で5月29～30日、将棋の第83期名人戦七番勝負の第5局が行われることが決まり、藤井聡太名人（22）と挑戦者が対局します。古河市は2人が食べる「勝負めし」のメニューを募集しています。
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採用されると、棋士が利用する「メニューブック」に掲載されます。古河市は地元の食の魅力を打ち出したメニューが知られることで、対局の盛り上げや市の知名度アップにつなげたい考えです。
「勝負めし」は、昼食や2日目の午後5時以降に提供する軽食向け（15品程度）、1日2回のおやつ用「勝負スイーツ」（同）、昼食やおやつのタイミングで出す「勝負ドリンク」（10品程度）3部門で募集しています。
古河市内で飲食業や製菓業を営む事業者が対象で、応募は各部門とも1社1品。指定の日時に適温で配膳するのに加え、5月28日から来年3月末まで一般客も購入できるようにすることが条件になります。
対局が予定されるホテル山水の和室と高橋采子社長＝古河市中央町
名人戦は第1局から第7局まで予定され、先に4勝した方がタイトルを獲得します。ストレート勝ちだと第5局は行われません。メニューブックに掲載された中から棋士が何を注文するかも分かりませんが、勝負めしは一般の関心も高く、テレビなどで取り上げられ注目を集めることが多くなっています。
古河市は今年合併20周年を迎え、記念事業の目玉として名人戦を招致しました。主催する日本将棋連盟は対局会場に同市を選んだ理由について、「対局環境が整っていること、地域の活性化につながることや地元の協力が得られること」などを挙げています。
古河市によれば、将棋の名人戦が行われれば茨城県内初開催となり、勝負を盛り上げるメニューブックの作成にも力が入ります。
募集は3月14日まで。1次審査や最終審査を経て採用するメニューを決め、5月上旬にも完成する予定。問い合わせは市将棋名人戦実行委員会事務局（電）0280（92）3111。
