犬や猫、本物そっくり! 筑西でフェルトアート作家・中山みどりさん作品展 6月29日まで しもだて美術館



中山みどりさん(右)が愛犬をイメージして作り上げた作品=筑西市丙 ひと
中山みどりさん(右)が愛犬をイメージして作り上げた作品=筑西市丙

フェルト(羊毛)を使って本物そっくりに動物を表現するフェルトアート作家、中山みどりさん(50)の作品展が、茨城県筑西市丙のしもだて美術館で開かれています。

今にも動き出しそうな犬や猫などの動物作品を中心に約500点がそろい、癒やされたり、くすっと笑えたりする空間が広がっています。会期は6月29日(日)まで。

リアルな犬猫などの作品を多数展示=筑西市丙

リアルな犬猫などの作品を多数展示=筑西市丙

作品展は「中山みどり フェルトアート展~ほっころび時間~」。「ほっころび」は造語で、花が咲くときなどに使う「ほころび」に由来します。

中山さんは、愛知県常滑市出身。武蔵野美術大日本画学科を卒業し、2001年から羊毛を素材に制作活動を始めました。1本の針を羊毛に刺して絡め取りながら造形するスタイルで、これまでオーダーメードの依頼を通して「愛犬・愛猫」を手がけてきました。

今回はオーダーメードの作品に加え、「親子の時間」「寝姿選手権」といったテーマごとに分けられた展示が楽しめます。ほっかむりをした犬などが愛らしい「かぶり物選手権」では、市のマスコットキャラクター「ちっくん」を模した作品が登場します。

ほかにも傘を手に宙から舞い降りる猫や、中山さんの実家で飼われていたビーグル犬「リキ」といった目を引く力作がずらり。公園などの風景に作品が溶け込む様子を捉えた写真や、制作に使われる道具の展示も見どころです。

中山さんは犬や猫の骨格や筋肉、動きを学ぶ重要性に触れ、「まずは基本を知る。知っていないと作れない」と説明。オーダーメードについては「その子の特徴はどこなのか。作って、写真と比べてにらめっこの世界」と語っています。

「中山みどり フェルトアート展 ~ほっころび時間~」
会場:しもだて美術館(茨城県筑西市丙372)
会期:2025年6月29日(日)まで※月曜休館
開館時間:午前10時~午後6時※入館は午後5時半まで
入館料:一般700円、団体(10人以上) 650円、高校生以下無料
電話:0296-23-1601
ホームページ:こちら

特 集

feature


特集一覧を見る